夜、映画「ゼロの焦点」をレイトショーで観てきました。
広末涼子、中谷美紀、木村多江という3人の女優の競演というのが話題になり、見所でもありました。
私の個人的な感想で言えば、木村多江さんの演技が抜群に素晴らしかった!
最後の、微笑みながら泣く演技などは、この人にしか出せないかも!!…という優しさや深みがにじみ出ていて、すっごく心に残るシーンでした。
中谷美紀さんの華やかさや鬼気迫る迫力の演技も惹き付けられたなあ。特に、だんだん壊れてゆくところ…壊れたところから現実に戻るところ…両方のものすごく難しい演技を華麗にやってのけてるのが凄い。
広末涼子さんは…確かに無難に演じていたのだけれど、何だかセリフのひとつひとつが、ちょっと幼いような。演技もセリフも半音高い、ほんの少し違和感があったような気も。ほかの二人とは…演じるという点ではちょっと異質な存在だったかなあ。
それでも個性的な3人の女優さんたち、確かに面白かったです。
昭和30年代前半の日本の風景に自分がタイムスリップしたような不思議な感覚。それもまたこの作品の楽しみかたのひとつかもね。