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”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

砂丘のたまっ子 源五兵衛すいか

2022-09-06 15:12:43 | 在来種 伝統野菜

鳥取いなば名産 砂丘のたまっ子という

大変珍しいすいかの醤油漬けを送っていただきました。

大きさは、キウイをひとまわり大きくしたサイズです。

  

   

カットしてみます。

皮が薄くて軟らか。

瓜のようなカリカリ、シャキシャキした食感ではなく、

サクサクしたソフトな食感です。

  

 

この醤油漬けに使われているすいかは、

源五兵衛すいか(げんごべえすいか)と言って漬物専用の品種です。

鳥取県で栽培されていますが、もともとは和歌山県和歌山市の伝統野菜。

   

 

和歌山市の源五兵衛すいか栽培風景

砂地で栽培されています。【和歌山県広報リレーブログ様より画像お借りしました】

 

  

和歌山市の畑で収穫時期を迎えた源五兵衛すいか  

5~6cmくらいになったものを収穫します。

【和歌山県広報リレーブログ様より画像お借りしました】

   

  

和歌山県で栽培されていた源五兵衛すいかが

鳥取県に導入され、栽培されるようになったのが昭和30年代。

その後、鳥取県も大きな産地となりました。

  

こちらは、鳥取での栽培の様子です。

           【鳥取漬物協会様のHPより画像お借りしました】

   

 

 

てっきり、すいかを栽培する際に間引かれた「摘果」を漬物にしているのかと思ったら、

漬物専用のすいかの品種があるとは驚きです。

まだまだ知らないことばかり!!

   

ところで、この漬物専用の源五兵衛すいかを

普通のすいかのサイズまで大きくして食べたらどうなるのか?

探していたら、和歌山県の湯浅醤油 社長 新古敏朗様が

ブログにお書きになっていらっしゃいます。

こちらです。

大変興味深く拝見いたしました。

 

   

今年の夏は、すいかを食べ損ねたけど、

源五兵衛すいかのことを学ぶ貴重な機会をいただきました。

このすいかにたどり着くまで、鳥取県内4か所に電話。

最後に教えてくださった「砂丘のたまっ子」製造所 白雪食品株式会社 鳥取工場様

心から感謝申し上げます。

 

 

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佐土原ナス、こんなふうにいただきました!

2022-09-02 10:17:47 | 在来種 伝統野菜

前の記事の続きになります。

  

さて、奇跡の復活を遂げた佐土原ナス。

どんなふうに食べたかと言いますと・・・。

  

一番のオススメは焼きナスのようです。

1本の大きさが240g前後と大型なので、うまく焼けるのか心配でしたが、

意外なほど簡単に火が通りました。

   

焼きたてをつまみ食いしてみたら、

甘み、とろける食感、みずみずしさに感激!!

 

   

この焼いた佐土原ナスを叩いて、ゆで卵、オリーブ、玉ねぎ、

塩レモン、オリーブオイルなどと合わせ、

「貧乏人のキャビア」を作りました。

  

 

バゲットにのせていただくと、最高においしい!!

冷奴にのせて、ちょっとお醤油を垂らしてもおいしい!!

  

 

こちらは、皮を剥いてレンジにかけた佐土原ナスを割いて、

甘辛いタレで蒲焼き風に味付けしました。

  

佐土原ナスの蒲焼き丼です。

  

 

山椒もかかっていますよ。

  

 

「貧乏人のキャビア」に続き、「貧乏人の鰻の蒲焼き丼」で、

貧乏自慢をしているみたいですが、

佐土原ナスのおかげで、とても豊かな気持ちになりました。

   

ここまで、愛知の黒瓜、かりもり、天狗なす、宮崎の佐土原ナスと

大変貴重なお野菜を紹介させていただきました。

なかなか外出ができない中、このようなお野菜を送っていただき、

学びの機会を与えていただいたこと、心から感謝申し上げます。

 

 

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佐土原ナスの「佐」の字には

2022-09-02 09:52:13 | 在来種 伝統野菜

こんな立派ななすを送っていただきました。

 

  

  

こちらは宮崎の伝統野菜 佐土原ナス(さどわらなす)です。

  

 

佐土原ナスは、1980年代初頭に食卓から姿を消しましたが、

保管してあった種子を20年ぶりに種まきしたところ、

4粒だけが発芽し、35株の苗を作ることができました。

まさに奇跡の復活を遂げた野菜なのです。

  

 

1本が240g前後という大きさにもびっくり!!(@_@。

 

  

  

私が、このナスに関して一番気に入っているのは、

味はもちろんのことですが、

このパッケージに隠された遊び心です。

佐土原ナスの「佐」の字をよ~く見てください。

「ナス」の文字が隠れているんですよ。(^^♪

  

 

この佐土原ナス、どんなふうにお料理したかは、

次の記事で紹介させていただきますね。

 

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天狗に会えたよ!

2022-09-01 10:10:39 | 在来種 伝統野菜

こちらもお久しぶりの野菜です。

(天狗なすの過去の投稿は、こちらです。)

 

あいちの伝統野菜に認定されている天狗なす。

愛知県北設楽郡設楽町津貝地区を中心に

昭和初期から栽培されていた在来種です。

  

 

写真右側のなすのように、天狗の鼻のような突起ができることがあり、

さらに奥三河の天狗伝説にちなんで「天狗なす」と呼ばれるようになりました

でも、この「天狗の鼻」は、いわゆる奇形果で5%の割合でしか現れません。

だから、今回送っていただいたなすに「天狗の鼻」が付いていたことは

すごくラッキーなことなのです。(^-^)

  

 

せっかくなら、三河地方の味を思い切り楽しもうと思い、

一緒に送っていただいたカクキューの八丁味噌と合わせてみました。

 

   

八丁味噌で味付けした肉味噌を、ソテーした天狗なすの上にのせ、

  

  

チーズを散らしてオーブンへ。

(オーブンから取り出したところです。)

  

  

天狗なすは、きめが細かい肉質で水分が多いので、口の中でとろけます。

八丁味噌とチーズとの相性も抜群です。

  

チーズ焼きに使わなかった端の方は細かく刻んで、

じゃこと甘辛く炒め、大葉も加えてご飯に混ぜてみました。

これは、なすだと気づかないみたいですよ。

  

 

天狗さんのおかげで、三河の味を存分に楽しみました。

ごちそうさまでした。(^^♪

 

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お久しぶりです、生のかりもり

2022-08-31 10:52:37 | 在来種 伝統野菜

こちらは「あいちの伝統野菜」に認定されているかりもり。

明治時代から濃尾平野で栽培されている漬物用の白瓜の一種です。

  

  

昨日の記事に書きました黒瓜とよく似ていますが、

黒瓜よりも果皮の色は薄く、果肉は硬く感じます。

1個の重さは645gありました。

   

カットしてみると、果肉の硬さがわかります。

  

 

この果肉の硬さゆえに、漬物以外で食されることはほとんどないそうです。

粕漬けとか浅漬けになったものなら、静岡でも見かけたことはありますが、

生のかりもりは何年ぶりでしょう!!

貴重なものを送っていただきました。

以前、かりもりの浅漬けについて書いた記事はこちらです。

  

 

早速、粕漬けに挑戦!

広島の加茂鶴の酒粕を使って粕床を作りました。

1/2カットを粕漬けに。

  

 

でも、漬かるタイミングがいつ頃になるのかわからないので、

残り半分はお醤油とお砂糖で即席漬けにしました。

  

  

この即席漬けは、クックパッドで紹介されていましたが、

甘くてポリポリと食べ続けたくなるおいしさ。

何でも投稿された方のお母様の味だそうです。

  

 

粕漬けが漬かったら、またご紹介させていただきますね。(^^ゞ

 

 

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