”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

佐賀では、「逸口香」

2024-12-12 14:03:54 | お菓子

12月8日の小城羊羹の記事に続いて、

シュガーロードを通ってきたお菓子「逸口香」について書かせていただきます。

   

源八屋さんの「逸口香」をいただきました。

「逸口香」は「いっこっこう」と読みます。

そう、長崎の一口香と同じ読み方です。

  

   

長崎の「一口香」が長崎街道(シュガーロード)を通じて

        【sugar-road.net様より画像お借りしました。】

佐賀へ伝播され「逸口香」と表記されたと考えられています。

  

  

袋から出してみましょう。

 

直径6cmほど。

長崎の「一口香」よりも大ぶりに作られています。

  

   

見た目よりも軟らかで、包丁で半分に切ることが出来ました。

佐賀県産小麦と麦芽水飴を合わせて生地を作り、

餡は沖縄県産(宮古島 多良間島産)の純黒砂糖と生姜を練り合わせてあります。

生姜と黒糖が混じり合った独特の風味が、深みのある味わいになっています。

  

3月20日まで日持ちするのもありがたいです。

栄養豊富なこの逸口香、厳しい寒さの間の良いおやつになってくれそうですね。

  

ごちそうさまでした。

いつもありがとうございます。(^-^)

 

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シャリシャリっとした羊羹 小城羊羹

2024-12-08 11:31:43 | お菓子

12月6日の丸ぼうろの記事の続きになります。

  

とてもかわいい羊羹をいただきました。

佐賀県小城市の銘菓「小城羊羹」(ミニサイズ)です。

3cm×4cm×5cmの箱に入っています。

  

  

箱から出してみましょう。

左から、本練り、小倉、ナッツです。

  

   

  

  

こちらも、オランダや中国からもたらされた大量の砂糖を

長崎から小倉まで運んだシュガーロードで誕生した銘菓です。

 

     【sugar-road.net様より画像お借りしました。】

  

 

この羊羹、ひと目見ただけで外側の砂糖の結晶から、

砂糖がふんだんに使われていることがわかりますが、

いただいてみると、外側が砂糖でシャリっと硬く、中は軟らかいことに気づきます。

 

甘さ控えめの蒸し羊羹とは違った、昔ながらの製法で作られています。

切り羊羹(昔ようかん・断ち羊羹)と言われるそうです。

シュガーロード(当時は長崎街道)沿いにあって、

大量の砂糖やお菓子作りの製法が入手しやすかったのはもちろんですが、

どうして、小城では小麦粉と合わせた西洋菓子ではなく、

羊羹作りが広まって行ったのか、その理由を調べたくなってしまいました。

 

  

●なぜ小城で羊羹作りが広まったのか?

〈自然環境的要因〉

 ・名水百選に選ばれた清水川(きよみずがわ)の本流の祇園川(ぎおんがわ)が流れており、

  綺麗な水が豊富で羊羹作りに適していた。

 ・当時の小城郡富士町一帯で羊羹の原料である小豆いんげん豆が大/量に作られていた。

 

〈文化的要因〉

 ・小城町は鎌倉時代は千葉氏、江戸時代は鍋島氏が始めた城下町で小京都ともいわれ、

  禅や茶道の文化が発達しており、羊羹を受け入れる下地が出来上がっていた。

  

〈戦争の影響〉

 ・賞味期限の長い羊羹は、日清戦争の時、携帯食・保存食として大量に戦地に送られ、

  好評を博した。

 ・長崎佐世保の海軍、福岡久留米の陸軍のちょうど真ん中に小城町があるという

  立地条件の良さも重なった。 

 

  

 

様々な条件が重なり、小城の羊羹は広まって行きました。

こうして、私の口にまで入るようになったこと、感謝申し上げます。

私は、この3種の中では小倉が好きです。

夫はナッツがお気に入りのようです。

 

ごちそうさまでした。

シュガーロード、佐賀の旅、まだ続きます。(^-^)

 

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ふんわり丸ぼうろ

2024-12-06 15:06:50 | お菓子

佐賀県佐賀市を代表するお菓子、丸ぼうろをいただきました。

 

こちらは、北島の丸ぼうろで「丸芳露」と表記されています。

  

  

袋から出してみましょう。

  

  

■ぼうろって何?

丸ぼうろの「ボーロ」というのは、ポルトガル語で「ケーキ」を表します。

  

■丸ぼうろの歴史

寛文年間(1661年~1672年)に長崎在住のオランダ人から、

佐賀藩御用菓子司の横尾市郎右衛門が

小麦粉に琉球糖(黒糖)を合わせて練り、天火で焼く製法を習ったことが始まり。

             ↓

その後、卵やはちみつ、ふくらし粉を加えるなど改良が加えられ、

日本人向きの味に仕上げられました。

  

■丸ぼうろとカステラ

丸ぼうろの材料を見てみると、カステラと同じであることに気づきます。

ここで出てくるのが、以前の記事にも書きましたシュガーロードです。

長崎から小倉までの57里(約228キロ)で、

オランダや中国からもたらされた大量の砂糖を運んだ道です。

 

もう一度、こちらの地図をご覧ください。

 

     【sugar-road.net様より画像お借りしました。】

  

 

つまり、長崎のカステラが、全く同じ材料を使って、

佐賀では丸ぼうろに変化したことがわかります。

  

  

丸ぼうろは、やさしい甘みとふわりとした食感が特徴で、

手で簡単に半分に分けることができます。

  

 

  

実は、12月8日が賞味期限なのですが、少し時間をおくとふんわり感がなくなり、

硬くなり始めていました。

こちらは、包丁で切ったものです。

  

 

  

しかし、これをオーブントースターで焼くと、

外側はカリッ、サクッ、中はふわっとした新しい食感になりました。

子どもの頃に食べた「たまごボーロ」というお菓子を思い出しました。

  

 

佐賀にも歴史に根付いた魅力的なお菓子がいっぱい!!

シュガーロード、佐賀の旅、まだ続きますよ~♪

 

 

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神戸 お豆パン(YKベーキング)

2024-12-05 14:17:25 | お菓子

昔から、お豆の入ったパンが大好きです。

ここのところ、ブログのお友達のあみんさんが、

色々なメーカーの豆パンを紹介されていて、

もう、食べたくて、食べたくて・・・(^-^)

  

昨日のお昼に買ったのが、こちら。

YKベーキングの「神戸 お豆パン」です。

YKベーキングカンパニーは、山崎製パンの100%子会社ですが、

あみんさんが詳しく説明されていますので、こちらをご覧ください。

 

  

  

袋から出してみると、

このパンの特徴である3種のお豆(小豆、うぐいす豆、ひよこ豆)と

練乳クリームが顔を覗かせています。

 

  

  

カットしてみると、

もうひとつの特徴である黒糖クリームが折り込んであるのがわかります。

まんべんなく折り込まれているので、どこを食べても黒糖の香りを楽しめます。

 

  

  

そして、ほっこりとしたお豆の甘みに、黒糖の香りが加わり、

そこに練乳クリームが一緒になると、甘みにコクが加わり、

さらに新しいおいしさに変化していきます。

  

 

お豆のごろっと感に感動しながら、とてもおいしくいただきました。(^^♪

  

 

【ノート】

神戸 お豆パン

 製造所固有記号:+SMK/LRN

 名称     :菓子パン

 内容量    :1個

 熱量     :398kcal(1個当たり)

 製造所    :株式会社YKベーキングカンパニー

         大阪市東淀川区豊新2丁目16番14号

 

あみんさん、以上レポート提出いたします。(^^ゞ

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貴婦人とオレンジの卵 ル レクチエのケーキ

2024-12-02 20:37:28 | お菓子

新潟のお友達から、「洋梨の貴婦人」が届きました。

ル レクチエです。

  

  

そのままいただくと、

濃厚な甘み

とろけるような舌触り

芳醇な香り

を楽しむことができます。

 

これだけでも十分贅沢なことなのですが、

私はケーキに使ってみたくなりました。(^-^)

  

 

ケーキには、一緒に送っていただいた中条たまごさんの

ビタミンD卵を使ってみることに。

  

  

私は、病気の影響で骨折が起こりやすいので、

普段からビタミンD卵を使うようにしています。

お気遣いいただき、本当にありがとうございます。

 

割ってみると、すごい鮮やかなオレンジ色!!

    

 

  

ル レクチエのスライスをのせて焼きました。

オーブンから出したところです。

生地の色がオレンジ色!! ヽ(^o^)丿

  

  

これにあんずジャムをぬります。

  

 

   

テレワークおやつに出しました。

仕上げにぬったあんずジャムの酸味とル レクチエの甘みがよく合います。

贅沢な食べ方をしてしまいました。(*'▽')

いや、罰当たりな食べ方と言うべきなのか・・・。

  

 

でも、おいしくできたので、ご近所のお友達にも焼いて

プレゼントしようと思っています。

 

いつもありがとうございます。

ごちそうさまでした。

 

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