グルメエッセイの中でも、特に好きな本は
中島梓さんの「くたばれグルメ」です。
このエッセイの中にチキンラーメンが登場します。
中島さんは、「もし自分が死刑になるとしたら、
死の直前には『ササミ弁当』を食べたいが、
その前の昼食には『チキンラーメン卵入り』を食べたい。」
と書いています。
中島梓さんは、2009年56歳でお亡くなりになりましたが、
最後に何を召し上がったのでしょうか?
私は、「その前の昼食」などとは言わず、
最後の晩餐には、絶対にチキンラーメン卵入りを食べたい!!
「そんなもの、いつでも食べられるじゃないの!」
と、言われそうですが、
私にとってチキンラーメンは、そんな気軽なものではないので、
「ここぞ!!」という時にしか食べません。
中島梓さんも、次のような時にしかチキンラーメンを食べない
と書いていらっしゃいます。
1.何かいいことがあって、気分のはずんでいる日
2.どうもろくなことがなくて、厄日だあと気のふさぐ日
3.とても寂しい、世界中から見捨てられた気分のとき
4.別に何もないけど、ひとつ思い切って、
清水の舞台から飛び降りたつもりで、というとき
5.ちょいとリキをつけて、午後はワーッと仕事せにゃあ、という日
私は、1の時は食べませんが、
これまでは、5の時に食べていました。
今日は、というか昨日の午後から2の気分なので、
元気を出そうと「最後の晩餐メニュー」を作って食べました。
明日はよい日になりますように。
中島梓さんの分も、チキンラーメンが食べられるように、
これからも元気でいられますように。