NHK文化センター豊橋教室で開催された
「愛知の伝統野菜で豊かな食卓づくり」講座を
受講させていただきました。
講師は、田中稔先生。
野菜ソムリエの資格を取る時も、
そして取得後も、クッカリーのご指導をいただきました。
実は、この日の午前中、
私は、同じ教室で講師として講座をやらせていただきました。
講座の後片付けをしていると、
そこに田中先生が準備のために入っていらして
お話をさせていただくこともできました。
先生は、大量の野菜と調味料と調理道具を車に積んで
名古屋からお見えになりました。
そして、机を並べ替え、クロスをかけ、
手順に従って道具を並べていくと、
そこが、まるで田中家のキッチンになったかのよう!!
では、先生によって愛知伝統野菜がどう料理されるのか、
ご覧ください。
●越津(こしつ)ねぎとじゃがいものサラダ
●天狗なすの丸焼き 薬味添え
●八名丸(やなまる)里芋の明太子和え
●宮重(みやしげ)大根とラディッシュのビール漬け
●木之山五寸(このやまごすん)人参の葉のかき揚げ
どれも、おいしくいただきました。 (*^_^*)
私が、愛知伝統野菜の存在を知ったのは、2007年のことです。
あれから7年が経ちました。
しかし、認知度は当時とほとんど変わっていません。
ファーストトマト、愛知早生ふきのようなメジャーなものを除けば、
静岡でも手に入るものは、
越津ねぎ、八名丸里芋、天狗なすくらいでしょうか?
伝統野菜について学んでいくと、
必ず「これをどうしたいの?」という問題にぶつかります。
京野菜、加賀野菜のようなブランド化?
地域おこし?
その瞬間、野菜が「食べ物」から「道具」に変わる気がして
いつも憂鬱な気持ちになっていました。
田中先生は、ご自分で伝統野菜の栽培もなさっています。
それは、将来のある子供たちに
安心できるものを食べさせたいという思いがあるから・・・。
「地産地消」は、何よりも味が良い、
そして、環境にもやさしい、
子供たちが地元の農業や農産物に親近感を感じる。
究極の「地産地消」が、伝統野菜なのだと思います。
まずは、愛知県のみなさんに
こんな宝物があることを知っていただきたい。
愛知の伝統野菜は、こちらでご覧になれます。
田中先生、ありがとうございました。