紅麹サプリメントを摂取したと見られる人たちの健康被害が拡大しています。
【画像お借りしました】
現在、解析の結果、サプリ原料から青カビ由来の「プベルル菌」が検出され、
それが原因物質かどうか検証が進められています。
私は、野菜ソムリエの勉強をしてからというもの、
健康効果をうたったようなサプリメントは口にしなくなりました。
トクホのヨーグルトやお茶などはいただくことはあります。
こうしたサプリメントによる健康被害の話を聞くたびに、
静岡県立大学 薬学部の教授がおっしゃったことを思い出します。
野菜のにんじんは、健康効果も認められているし、安全性も確認されています。
しかし、そのにんじんを一日に1本食べることはあっても、
一日に100本食べることは、まずありません。
一日1本のにんじんでは確認されなかったような微量な毒素も、
一日100本食べれば、有害な作用を示すかもしれません。
この一日100本のにんじんというのが、まさにサプリメントの形態だと思います。
サプリメントのようにある特定の成分が、
濃縮された形で体内に入った場合の安全性というのは疑問が残ります。
私たちの体は、機能性表示食品であろうとトクホであろうと医薬品であろうと
すべて「異物」と見なし、区別することはできません。
そして、それらを摂取したり服用したりする私たちにも個人差があります。
(人種、性別、年齢、体形、病気の有無など)
同じサプリメントを摂取しても、効果や反応には個人差があります。
だからこそ、正しい知識に基づいて適切に選び、使用していく必要があります。
今回の紅麹サプリメントの被害がこれ以上拡大しないこと、
そして、健康を害されている方々が一日も早く快方に向かわれることを
願っております。