JA静岡市美和支店で開催された
「食農体験学習指導者育成講座」に出席しました。
その中で印象に残ったことを何回かに分けて書いていきます。
まず、本当におもしろかった「和の食文化~しょうゆのひみつ~」。
講師は、静岡醤油合資会社 代表 陰山明典先生。
うまみの歴史の話が興味深かったです。
1916年、ドイツの心理学者が4基本味を提唱。
甘味、塩味、酸味、苦味の4つです。
それぞれの味、何が基本になっているかというと
甘味はぶどうの味、酸味はワインを作る過程でできるビネガー。
ヨーロッパがワインの文化だということがよくわかります。
こちらは、小学生向けの媒体です。
この中の問題に
「しょうゆの香りの成分は何種類?」と書かれていますが、
答えは300種類だそうですよ。
複雑な香りで構成されているんですね。
こちらは、左から、もろみ、生醤油、製品の醤油。
味や香りを比べてみました。
もろみは、味も香りも深みとコクを感じます。
生醤油は、ストレートな塩辛さ。
製品の醤油は、生醤油に甘みが加わり、味わいやすくなります。
こちらでは、もろみが時間経過とともにどのように変化していくかを
見ることができます。
かなり貴重な体験をさせていただきました。
最後に醤油の効能をまとめます。
●消臭効果・・・生臭さを消す。
●対比効果・・・味をいっそう引き立てる。
●加熱効果・・・食欲をそそる。(醤油が焦げたあの香りのことです。)
●抑制効果・・・塩味を抑え、和らげる。
●殺菌効果・・・日持ちを良くする。
●相乗効果・・・だしと働き合って、深いうまみを作る。
今日一日が醤油の勉強でもよかったのに・・・
と思わせるくらい楽しい講座でした。
陰山先生、ありがとうございました。