田んぼが真っ白になりました。
袋井市三川地区のそばの様子を時々ご報告させていただいておりました。
前回は、こちらです。
今が満開です。
ひとつひとつ、とても一生懸命花を咲かせています。
今日で9月も終わりですね。
10月初日の明日は、掛川で大きなイベントをやらせていただくので、
今夜からその準備に入ります。
忙しい秋になりそうです。
田んぼが真っ白になりました。
袋井市三川地区のそばの様子を時々ご報告させていただいておりました。
前回は、こちらです。
今が満開です。
ひとつひとつ、とても一生懸命花を咲かせています。
今日で9月も終わりですね。
10月初日の明日は、掛川で大きなイベントをやらせていただくので、
今夜からその準備に入ります。
忙しい秋になりそうです。
パクチーの出荷量は、静岡県が全国トップクラス。
その中でも、袋井市や磐田市が主な産地で周年栽培されています。
袋井市と磐田市・・・と聞いて、
真っ先に思い浮かぶのはマスクメロンの産地だということ。
そう、パクチー栽培はマスクメロンの栽培と深い関係がありました。
今日は、ご近所でパクチーを栽培していらっしゃる
名倉義剛さんのガラス温室を訪問させていただきました。
ガラス温室・・・これでもうおわかりでしょうか?
名倉さんは、元メロン農家。
10年ほど前、温室に使う重油の高騰で、
それまで25年続けたメロン栽培から手を引きました。
その時、JAに勧められたのがパクチーの栽培です。
病気に弱く、虫が付きやすく、天候により成長が左右される・・・
そんなパクチーの栽培にガラス温室が役立ちました。
露地より、ずっと安定した収穫が見込めます。
では、温室の中を見ていきましょう。
【種まき後2週間】
同じ日に種を蒔いたのに、芽が出ているところとそうでないところが・・・。
こちらはも同じ日に蒔いたものですが、こんなに成長しています。
パクチーは、芽の出方、成長の具合に差があります。
だから、種まきは規定の量の1.5倍を蒔くそうです。
【種まき後20日】
この時期は、水を制限して育てています。
目的は、しっかり根を張らせるため。
【種まき後26日】
ここからは、水やりをしっかり行います。
以前は、手で水やりを行っていましたが、
人の手では「一定」ということが難しく、病気が発生したことも。
そこで今は、チューブ潅水。
天竜川水系の井戸水を使っています。
【種まき後30日】
【種まき後36日】
【種まき後42日】
収穫まであと5日です。
今の時期は、種まきから47日で収穫。
冬場は、収穫まで70日かかります。
パクチー栽培で、一番の問題はヨトウムシ。
ヨトウムシがいない10月~翌年4月は、無農薬で栽培できるほどですが、
発生する時期は、農薬の使用にも気を使います。
収穫間際に農薬を使用するわけにもいかないので、
使用は12~13cmになるまでと決めています。
農薬の効果は約1週間あるので、その後は薬を与えなくても
出荷サイズまで無事に育ってくれる・・・という計算です。
根っこの部分を入れて40cmの長さに調整し、
110gずつ束ねて出荷されます。
ほぼ100%業務用として、首都圏に出荷されています。
しかし、この束ねる作業にも苦労があります。
傷んだ葉があるものを一緒に束ねてしまってはいけないので、
それは目で確認しながら、作業していきます。
つまり、老眼が進んだらその作業は難しくなります。
また、根っこの部分はきれいに洗って土を落とします。
冬場は、この作業がきつい!!
名倉さんは、パクチー栽培に乗り出した時、
この根っこを洗うための作業場に、薪ストーブを設置したそうです。
生育温度が25~26℃のパクチーにとっても、
調整作業を行う生産者さんにとっても、
これからつらい季節がやってきます。
でも、ガラス温室の中できらきら輝きながら、
袋井のパクチーは元気に育っていくことでしょう。
名倉さん、ありがとうございました。
富山の銘菓、月世界(つきせかい)をいただきました。
箱の中から、和紙で丁寧に包まれたものが出てきました。
これが月世界です。
口の中で、ほろほろと崩れ、ふわっと溶けていきます。
これは、卵白を泡立てて作るメレンゲ菓子なのかなぁ・・・と思ったら・・・。
卵白と卵黄、両方が使われています。
そう言えば、この表面や断面にに黄色の部分があります。
卵黄と卵白を別々に泡立ててから混ぜ合わせ、
白双糖(俗に言うザラメ)と和三盆の糖蜜に寒天を加えて、
淡雪のように固めた後、乾燥させています。
※和三盆については、こちらに書かせていただいております。
甘さもすっきりとして、すーっと口の中に消えていきます。
きちんとお茶を淹れて、いただきたくなるお菓子です。
10月4日の中秋の名月は、月世界をいただきながら鑑賞したいです。
それまで、あと2つは取っておかなきゃ!! (^-^;
見附かぼちゃは、日本かぼちゃです。
だから、おだしの味ととてもよく合います。
今日は、かつおだしを使ったポタージュをご紹介します。
【材料】4人分
・見附かぼちゃ(ワタと種も含めて) 400g
・白ネギ(白い部分) 1本
・バター 大さじ1
・かつおだし 800ml
・牛乳 100ml
・味噌 大さじ2
・塩、こしょう 各少々
・葉ネギ(小口切り) 適量
【作り方】
〈下準備〉
・見附かぼちゃは、皮を剥き、小さめに切る。
・白ネギはみじん切りにする。
〈仕上げ〉
1 鍋でバターを熱し、白ネギを炒め、続けてかぼちゃを炒めたら、
かつおだしを加えて、かぼちゃが軟らかくなるまで煮る。
2 1をミキサーにかけて、鍋に戻し、加熱して味噌を溶き入れる。
3 牛乳を加え、塩、こしょうで味を調える。
4 器に盛り、葉ネギを散らす。
かつおだし、味噌、牛乳の組み合わせ、そして
見附かぼちゃだからこそ出る「ねっとり感」をお楽しみください。(^-^)
以前、富山県のお土産でおさしみ用昆布をいただいた
という記事を書かせていただきました。
こちらです。
実は、このおさしみ用昆布のパッケージに
「お魚のこぶ〆や山菜のこぶ〆に最適です」と書かれていて、
お魚の方は試させていただいたのですが、
山菜を昆布締めにするということが、どうも想像できなかったのです。
そんなわけで、ずっと気になっていた山菜の昆布締め。
送っていただきました~!! ヽ(^o^)丿
袋から出すと・・・。
昆布のお布団の上に、わらび、たけのこ、フキが寝ており、
その上下にも昆布の掛布団がかかっているような感じです。
掛布団をはがすと、
これが、山菜の昆布締め!!
でも、どうして山菜を昆布締めにしようとしたのでしょう?
その理由を順を追って説明します。
【なぜ、富山ではたくさんの昆布が消費されるの?】
富山県は一人当たりの昆布の消費量が最も多い県として有名ですが、
その理由は江戸時代にまでさかのぼります。
北海道の昆布を日本海を経由して大阪まで運ぶ「北前船」が、
富山に寄港した際、昆布が持ち込まれたからです。
また、浄土真宗の信仰が厚く、精進料理のだしとしても昆布は重宝しました。
つまり、富山にとって、昆布は生活の中に当たり前にある食材だったのです。
【昆布締めはなぜ作られるようになったの?】
それは次の二つの理由が考えられます。
●食材の水分を昆布が吸い込むため、
冷蔵庫のない時代、漁師町にとって「昆布締め」というのは
食品(魚介類)を長持ちさせる保存食だった。
●「保存」という目的に加え、昆布のうまみ(グルタミン酸など)が
食材にしみこむことで熟成した味になるため、ひとつの「調理法」として定着した。
【山菜まで昆布締めにしたのはなぜ?】
富山県の旧細入村地区では、昔から昆布の上に山菜を重ねて保存していました。
その習慣を踏まえて、地元商工会の女性部が「村おこし」のために
山菜の昆布締めを特産品にしようと考えました。
山菜というのは、春のほんの一時期しか味わうことができませんが、
こうして昆布締めにすることで、
今のような秋でも楽しむことができます。
山菜は、繊維質が多いので、そこに昆布のうまみが絡まって、
口の中で、ずっと「海と山のやさしいハーモニー」を楽しむことができます。
シンプルだけど、とても奥行きのある味。
ごちそうさまでした。 (^-^)