昨夜、岡山のお友達がFacebookに
ぶどうのジベレリン処理(種なしぶどうを作る、成長を促進させるためなどの
目的でジベレリン液に浸していく作業)をしている生産者さんの
写真を投稿されていました。
ただ、液に浸していくだけではなく、
熟練の経験値で、房落ちの問題も大きく変わるそうです。
そして、岡山では、再高級品種のマスカット・オブ・アレキサンドリア以外は
ほとんどの品種が「種なしぶどう」として出荷されているという
お話を伺いました。
【マスカット・オブ・アレキサンドリアの画像 お借りしました】
果物離れが進んでいる理由に挙げられるのが
・皮を剥くのが大変。
・種を出すのが面倒。
・手が汚れるのがイヤ。
ということ。
このような理由を考えると、
種なしぶどうが好まれるのもわかる気がします。
では、そんな中でマスカット・オブ・アレキサンドリアが
種ありで出荷されるのはどうしてなのでしょう。
その理由を調べてみました。
●他の品種のように、ジベレリン処理だけでは種なしにできないため、
長年、ずっと種ありのぶどうとして定着してきた。
●生産者も、「マスカット・オブ・アレキサンドリアは種があるもの。」という
固定観念が強い。
ただし、種なしにする技術が開発されていないわけではなく、
一部に種なし果も出回っているようです。
その他、種ありの長所を調べてみると
●種なしと種ありのぶどうを比べてみると、
糖度は変わりないが、種ありの方が味にコクがある。
●種ありの方が日持ちがする。
●脱粒(枝から実が落ちてしまうこと)しにくい。
●種があることで、実が大きく育つ。
ご贈答用には、種ありが使われることが多いというのも
頷ける気がします。
私、個人的には、ぶどうの種のまわりの渋味と酸味が
「あ~、ぶどうを食べている。」と感じさせてくれる上に、
果実の甘みをより際立たせてくれる気がして、
種ありの方が好みです。(*^_^*)
ジベレリン処理にも熟練の技が生かされているように、
種ありぶどうを作るために、
種ができるよう実に養分を集めるのは、人間の作業によるものです。
種なし、種あり・・・
どちらも「奇跡のぶどう」に思えてきます。