NHKのあさイチという番組で
「意外に知らない?冷凍食品の正しい扱い方」という
特集をやっていました。
野菜の冷凍については、わからないことがたくさんあるので、
最新情報を詳しく知りたいと思い、見ていました。
すると、その中で冷凍食品の専門家ゲストさんが、
こんな説明をなさいました。
「夏のほうれん草は、冷凍するとビタミンcの量が増えます。
ところが、冬のほうれん草は冷凍するとビタミンcの量は減ります。
つまり、夏のほうれん草でも冬のほうれん草でも冷凍すれば、
ビタミンcの量は1年を通じて変わらないことになります。」
(表現の仕方は違うかもしれませんが、このような内容でした。)
そして、そこに映し出されたビタミンcのグラフは、
内容通りのものになっていました。
う~っ、待てよ。
どうして、夏のほうれん草は冷凍するとビタミンcの量が増えるんだ?
冬は、ほうれん草のビタミンcの量が一番高い時期です。
【月間野菜情報よりグラフをお借りしました。】
そんな冬のほうれん草を冷凍したら、
加工の過程でビタミンcが減ることは想像できます。
でも、なぜ夏のほうれん草のビタミンcが冷凍することで増えるんだ?
疑問を持つと、居ても立っても居られないので、
番組中に「その理由を説明してほしい。」とメールを送信しました。
が、私のメールなど取り上げられるわけもなく・・・。
その後、更新された番組HPを見ても、
その部分は扱われていませんでした。
【画像お借りしました】
ここで、もう一度、ほうれん草100g中のビタミンCの量を調べてみましょう。
●ほうれん草(夏) 生 20mg
●ほうれん草(冬) 生 60mg
●ほうれん草(夏) ゆで 10mg
●ほうれん草(冬) ゆで 30mg
●ほうれん草(冷凍) 21mg
この数字を眺めていて、ひょっとしたらあの専門家ゲストさんは
こう言いたかったのではないかと思えてきました。
冷凍ほうれん草は、生産量も多く、栄養価も高い冬のほうれん草を
急速冷凍したものなので、
夏場の生のほうれん草よりも多くのビタミンCを含んでいる・・・と。
どう思います?