先日、ミニトマトの講座で「オレンジまこちゃん」という
トマトを紹介しました。
β-カロテンをたっぷり含んだオレンジ色の
かわいいトマトです。
そのまこちゃんの商品名が、変わっていました。
新しい名前は、β-カロテントマト。
今はちょうど移行期間なので、
両方の名前のものが並んで売られています。
「オレンジまこちゃん」のパッケージには、
「甘さ広がる、フルーツみたいなトマト」と
表記されているのに対し、
β-カロテントマトの方は、
「あなたの健康習慣をしっかりとサポート」と書かれ、
さらにβ-カロテンについても説明が・・・。
全く同じトマトなのですが、
見た目のかわいらしい「イメージ重視」から、
「機能性重視」に変わったということですね。
これと同じことが、1月ににんじんでも起きていました。
「京くれない」というリコピンを強化したにんじんが
「リコピンにんじん」という名前で売られていました。
電通の機能性表示制度専門チームが昨年、
20~60代の全国の男女1,000人を対象に実施した
「機能性表示食品に関する消費者意識調査 2015」の結果では、
機能性表示食品の認知率は79.1%、
全体の40%の人が興味や関心を持っていることがわかりました。
また、実際に機能性表示食品を試したことのある人は、
全体の7.3%にとどまりましたが、
その大半はトクホの商品を摂っている人たちです。
「興味はあるけど、実際の購入はまだこれから・・・」
という人が多いという予想に基づき、
機能性をアピールした商品が増えていくということでしょうか?
とてもわかりやすい表示ではありますが、
生鮮食料品である野菜や果物の売り場が、
サプリメントの棚のようになってしまうのは
ちょっと情緒がないような、味気ないような気もします。