昨夜、岡山のハーブ研究家さんから、
とっても貴重な桃が届きました。
まず、この白さに驚きました!!
清水白桃という品種です。
岡山県が果物大国だということは知っていましたが、
静岡で見かける高級な桃と言ったら山梨県産のものがほとんど。
「岡山の桃は絶品!」と言われていますが、
こんなに間近で見たのは初めて!!
清水白桃は岡山県が発祥の果皮が白い桃です。
誕生したのは1932年(昭和7年)。
岡山県の育種家である西岡仲一氏によって、
「白桃」と「岡山3号」が植えられている桃園で
成熟の早い偶発実生として発見されました。
清水白桃という名前は、桃園があった当時の地名「芳賀清水」が由来だそうです。
私、何気に「果皮が白い桃」と書いてしまいましたが、
そのまま育てれば白い桃になるというわけではなく、
これは、熟練農家の技によるものです。
ひとつひとつの果実に袋がけをします。
この袋があるおかげで直接太陽の光を浴びないため、白いまま熟します。
日があたると皮が赤く、厚くなってしまうため、
この絹のような触感は生まれてきません。
私も最初、見た時は「まだ熟していないのかな?」と思ってしまいましたが、
白くてもちゃんと熟しています。
ひとつの重さは300gくらい。
果汁が豊富で、口当たりはとってもなめらかです。
まるでクリームを食べているかのよう。
酸味はなく、甘みに気品を感じます。
普通、酸味がなくて甘い果物って、食べ飽きてしまうのですが、
清水白桃は、甘みに品があり、香りが豊かなので、
手が止まらぬおいしさです。
この繊細な清水白桃は、収穫から選果、箱詰めまで
すべて人の手で行われます。
こちらが、桃の女王が入っていた箱です。
この箱の青い色、2年前に訪れた岡山の青い空と
ガラス温室にいるようなキラキラと刺す日差しを思い出しました。
農産物と呼ぶのは申し訳ないくらい、美しい清水白桃。
これは、岡山が生んだ芸術作品だと感じました。
ごちそうさまでした。(^-^)