
( `m´) 「…さて 神社では
①賽銭をあげて
②祈願する
という順序になっており
仏教でも 基本的には同じ流れでありますが、
更に効果を上げる為に、
供物を神仏に届けるマントラを誦したり
祈願文を書いた紙を燃やして 風神によって届けて頂けるようにする工夫などが見られます。」
( `m´) 「…こういった方法は
通常のおまじないとは違い、
願望を叶える為の代償として 自己の魂を削る事がなく
自己の魂を増して 自然に善願成就に導かれるようにするものでありまして
おまじないよりも このような方法が勧められます。」
( `m´) 「…本日は 自己の成道のための祈願です。
灯明や香などを捧げて誦します。」
「此香華雲(しこうげうん)
遍満十方界(へんまんじっぽうがい)
供養一切仏(くよういっさいぶつ)
尊法諸賢聖(そんほうしょけんせい)
無返仏土中(むへんぶつどちゅう)
受用作仏事(じゅようさくぶつじ)
普熏諸衆生(ふくんしょしゅじょう)
皆共成仏道(かいくじょうぶつどう)。」
「オン・アー・ウン。」(3遍誦しながら 捧げたものが無数に増えて 諸仏に届けられるのを観じる)
(回向)
「願此殊勝功(がんししゅしょうくどく)
回向法界有情 (えこうほうがいうじょう)
尽除一切罪障(じんじょいっさいざいしょう)
共成無上菩提(くじょうむじょうぼだい)。」
( `m´) 「…そして 以下のような祈祷文を紙に書写して灯明の火で焼きますが、
日本の住宅事情では難しい場合もありますので
その場合は 祭壇に置いて祈願されてよろしいかと。」
「再以此功(さいじしくどく)
回向○○(えこう 自分の名前)
親近仏法(しんきんぶっぽう)
得善知識引導(とくぜんちしきいんどう)
自然発起広大菩提心(しぜんほっきこうだいぼだいしん)
速証菩提(そくしょうぼだい)
成就仏果(じょうじゅぶっか)。」