知人手づくりの甘い「紫陽花」。
綺麗でもったいないと思いましたが、美味しくいただきました。
5月26日、県教育会館で「教科書ネットくまもと」の総会が開かれ、参加しました。
「子どもと教科書ネット21」常任運営委員で出版労連教科書対策部事務局長の吉田典裕さんが新学習指導要領と小学校教科書検定について講演されました。
適切な教科書採択になっているのか、疑問となる点が指摘されました。
1、「開かれた採択」に逆行している実態
文部科学省の2018年度教科書採択関係状況調査では、前回(2015年度)と比べ、教科書採択に係る結果や理由・議事録の市町村別公表率は下がっており、「開かれた採択」に逆行する状況となっています。
2、教育委員に教科書見本が提供されていない実態
同じく文科省「教科書採択関係状況調査」では、圧倒的多数の市町村がすべての教科書見本全種類を教育委員に提供していないばかりか、全く提供していない自治体が1割近くもあります。採択にかかわる教育委員に教科書見本がきちんと提供しないで適正な採択ができるでしょうか。
ひらかれた採択のためには、住民が関心を持ち教育委員会議も日頃から傍聴する、多数ある教科書の内容を市民がよく知る、議会や自治体へ陳情や腰部を行うなど、住民の積極的な取り組みが必要です。
そして、国民、市民に開かれた教科書制度実現のために、⓵国・文部科学省から独立した第3者機関で検定を行うなどの検定制度の改善、⓶国際的には常識となっている学校ごとの採択を行うなどの採択制度の改善、教科書の価格があまりにも低すぎるために教科書から撤退する出版社もあるので教科書価格を適正化するなど、教科書制度にかかわる様々な改善がもとめられます。
侵略戦争を美化するような教科書を採択させないためにも、多くの人に子どもたちが使用する教科書に関心を持ち、民主的な開かれた採択が行われるよう、国、自治体へと求めていかなければと思いました。