上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

予算決算委員会質疑報告その2・・・ケア労働者の処遇改善と学校現場の非正規雇用改善を!

2023-09-27 14:16:35 | 熊本市議会
保育士・看護師など、市のケア労働者の処遇改善を
9月15日の予算決算委員会総括質疑で、雇用問題を取り上げました。
その一つが「市のケア労働者の処遇改善」です。
⑴保育士・看護師・栄養士などは、免許資格職の中でも会計年度職員の場合、国家資格を持つ業種でありながら給与が低く設定されています。行政職員よりも低く設定されている保育士などのケア労働者を中心にした業務職の会計年度職員の処遇改善をすすめる必要があります。
⑵会計年度職員の圧倒的多数がパートタイムです。会計年度職員も、希望する職員はフルタイムにしていくべきです。
会計年度任用職員の処遇改善は今後見直しを行うとの答弁がありました。
国が公定価格や報酬で水準を決めている保育・介護・障害などのケア労働者の賃金は全産業より平均で「月5万円」低いとされています。
保育士は、昨年10月から公定価格に処遇改善等加算が上乗せされ、一定の改善が行われました。
しかし、本市が定めている会計年度任用職員給料表一覧では、業務職の給料が行政職と比べて低く設定され、免許資格職の中でも同じ国家資格でありながら、保育士が栄養士と並んで最も低いのは、問題であり、人手不足解消の点からも、処遇改善は急がれる課題です。
この間問題になってきたケア労働者の処遇改善に、市が積極的に取り組んでいただくよう強く要望致します。

学校現場の非正規雇用の改善を!
教育委員会には、子ども就学形態に合わせた、独特の雇用形態として「学期雇用」があります。長期休業中は雇用を打ち切る非正規雇用の形態で、学校事務補助・給食受入業務補助・学校図書館司書補助・給食調理補助などに雇用されています。
熊本市教育委員会は、昨年6月・7月に学期雇用の学校事務補助・給食受入業務補助・学校図書館司書補助・給食調理補助へのアンケートを行いました。
求める勤務条件について約半数の人が、「健康保険・厚生年金に加入したい」「収入を増やしたい」「年間の勤務日数を増やしてほしい」「1日の勤務時間を長くしてほしい」と回答しました。
学期ごとに雇用を打ち切る就労形態は、雇用する側のご都合主義です。働く人の雇用を守る立場で、今後は希望する人へ通年雇用の道を開くべきです。
市長も、学期雇用となっている学校図書館の司書業務補助との意見交換をされたようですが、通年雇用を希望する声もあったとのことです。
市長は、質疑に対して、「司書業務補助の声も聞いたので、受け止めて取り組んでいく」と答弁しました。
学期雇用は、子どもたちの就学形態に合わせて雇用を打ち切るという、雇用側の都合による最悪の雇用形態です。しかも、司書の場合は、子どもたちが学校にいる時間だけ働くような勤務形態です。本来、図書司書は、単なる貸し出しのための窓口業務ではありません。社会教育法の精神に基づく施設として、図書館法に規定された、資料の収集・提供、教育の援助、膨大に集められた資料を活用し、利用者ニーズに幅広く・深く応えられる知の拠点としてレファレンス機能が十分に果たされることが重要です。現在雇用されている司書補助の半数以上が司書資格者であり、学校図書館がその果たすべき役割をさらに充実したものとする必要があり、学期雇用は業務に全くなじみません。司書補助は、位置づけも含めその処遇を抜本的に改善すべきです。
人を育てる教育委員会が労働者使い捨てではいけません。司書補助はじめ教育委員会の学期雇用の改善を強く要望しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

犯罪のない社会へ・・・更生保護女性会の研修会

2023-09-27 13:52:11 | エトセトラ
9月26日、熊本市中央区の森都心プラザで、熊本県中央ブロック更生保護女性会の研修会が行われました。
荒尾市や長洲町から、熊本市・御船町まで、県下の中央部分にあたる地域で活動する更生保護女性会の会員が集まりました。
2年に一度の会ですが、新型コロナの影響で、4年ぶりの開催となりました。
今回の研修会は、私の所属する帯山更生保護女性会が担当しました。
午前の講演では、最近増えて巧妙化している「特殊詐欺等の被害防止」について学びました。
午後は、一転して熊本で活動されている落語家の香り家・鉄扇さんの落語を楽しみました。
お昼休みは、参加地域の更生保護女性会が、それぞれに活動の様子を報告したり、経験を聞いたり、時を惜しんで交流しました。
みなさん、とても元気です。女性パワーで、犯罪のない社会づくりに頑張っていらっしゃる様子がよくわかりました。
帯山更生保護女性会でも、地域にある犯罪者の立ち直りを支援している自営会への食事の提供などのボランティアを行ったりしています。
「行動する更生保護女性会」をめざして、パワフルに活動される様子には学ばなければなりません。
格差と貧困、複雑な社会情勢を反映して、犯罪も決して減ってはいません。
刑法犯は減少しているが、サイバー犯罪や強盗、特殊詐欺など、形を変え、社会の変化に犯罪も形を変えて広がっているのではないでしょうか。
私たちの出番がなくなるような、安心して暮らせる社会の実現が求められていると思いました。
犯罪のない社会実現に向けて、できることを、できる形で協力していきたいと思います。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする