上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

一般質問報告その5・・・有機農業の推進と一体になった学校給食無償化を!

2023-09-20 16:01:00 | 教育
有機農業の推進と一体になった学校給食無償化を!
2021年の国連食料システムサミットでは、自然の中で営まれ、環境にやさしいイメージの農林漁業が、実際には農薬・化学肥料の投入、工業化による環境破壊で、生物多様性喪失の要因の7割から8割を占めていると指摘されました。これからは、環境にやさしい持続可能な農業へと転換するため、国内外の有機農業の豊かな実践に学び、その実践が広がるような就農者への手厚い支援と有機農産物供給の仕組みづくりが必要です。

公共調達で有機農産物を買い支える仕組みを
フランスでは、学校給食はもちろん、介護施設や病院、高齢者の宅配弁当等で有機農産物の調達が義務付けられています。東京都日野市では、学校給食における地元野菜の契約栽培システムを実施、学校給食地元野菜等契約栽培支援事業で農家を支援しています。こうしたやり方を参考に、公共調達で有機農産物を買い支える有機農業支援の仕組みがつくれないでしょうか。

有機農産物の価格補償が必要
千葉県いすみ市では、全国に先がけ学校給食への有機米100%供給を実施しました。有機米生産農家の希望が実現したもので、有機米使用によるコストアップへの対応として、市が有機米1俵2万円の保障をし、それでも足りない給食費のアップ分を市が負担しました。その後、2022年10月から小中学校の給食費を全額補助・無償化し、今では地元有機米100%の給食が完全無償で提供されています。
このように、環境にやさしい有機農業推進の立場で、本市でも有機農産物の価格保障などが求められます。

熊本市でも、有機農産物を学校給食に積極的に取り入れてほしい

有機農業推進と一体の学校給食無償化の実施を
学校給食無償化は年々広がり、小中学校の完全無償化を実施または年度内実施予定は491自治体、全自治体の約3分の1で行われています。安全な給食を子どもたちに負担なく届ける、その立場で有機農業推進と一体の学校給食無償化をすすめてほしいものです。

長期休業中の給食費相当分を低所得世帯の子どもたちへ支援を
格差と貧困が広がる今、「長期休暇明けに、痩せて登校して来る子がいる」との声があります。就学援助や生活保護等、困窮家庭の子どもたちに、春休み、夏休み、冬休み中の給食費相当分を昼食費として支給することを要望しました。

住み続けられる地球環境と、子どもたちが安心して暮らし、成長できる社会へ、有機農業推進と学校給食無償化の積極的な取り組みを引き続き要望していきます。
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