東京多摩借地借家人組合

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明渡しで勝訴したのに、翌年家賃の大幅値上げ請求

2014年07月17日 | 地代家賃の増減
 昭島市東町に住むWさんは、昨年借家の老朽化を理由とした明渡し訴訟で地裁に続き高裁でも勝訴し、やっと安心しできたと思っていた矢先、今年6月分の家賃からこれまでの家賃月額3万円から2倍の月額6万円に値上げするよう立川簡易裁判所に調停の申し立てをされました。

 調停の申し立ての理由では、家主の代理人はWさんが借家を借りた昭和34年から55年以上にわたって一度も家賃が増額されていないと全く虚偽の主張をしています。実際は、昭和34年当時の家賃は月額6千円で、その後も何回か値上げしています。ただし、現在の家賃月額3万円になってからも相当の期間が経過し、近所にも50年以上経過した建物はなく近隣と比較することも困難です。借りた当時の家賃の資料を探すことや、近隣で低額な家賃の実例など資料を集めることが必要です。Wさんは、明渡しの裁判に続いて今回の調停でも組合の顧問弁護士を立てて対応することになりました。
(東京多摩借組ニュースより)
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