東京多摩借地借家人組合

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借地契約の更新の通知で地代の増額と更新料230万円請求

2017年10月12日 | 契約更新と更新料
 足立区梅島地域で宅地約35坪を賃借する山川さん(仮名)と同じく宅地約27坪を賃借する田中さん(仮名)の2人は、9月地主の代理人と名乗る不動産業者から「地代及び更新料に関する通知書」を受取った。

 通知書には山川さんに地代150円増額と更新料230万円の請求が明記されていた。田中さんには来月12月12日の期間満了前に「更新に関する合意書」と土地賃貸借契約書が届けられた。

 両名は地元区議に相談し、組合を紹介される。組合では来訪に当り前回更新時の契約書、地代領収証、その他関係書類を持参するよう伝えた。
 山川さんは土地賃貸借契約書を持ってなく、地代は半年分後払いと判った。本年7月22日20年の期間が満了して契約は自動更新している。更新料も支払約束はないので払う必要はなく、地代増額も相当額を提供すればよく、地代を受取らない時は供託するよう説明した。

 田中さんも契約書はなく、仮に合意書に署名捺印すると更新料、地代増額に応じることになるので拒否し、業者には土地賃貸借契約書の特約条項削除を要求し、応じない旨を通知するよう説明した。

 地主に相続が発生しても土地の登記簿、業者に委託したのに委任状も添付しない地主のやり方に不信感が募る。

(東京借地借家人新聞より)

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