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家賃滞納 1回1万円を徴収 保証会社が自主返還へ 本紙に言明

2009年07月11日 | 追い出し屋被害 家賃保証会社
 家賃保証会社フォーシーズ(東京都港区)は、家賃滞納ごとに賃借人から徴収していた「委託料」(1回1万円)を全員に自主返還すると本紙の取材に表明しました。

 フォーシーズの渡部博充取締役は「自発的に調査し、返還することを6月に決定した。いまその手続き中で、順次返金していく」と述べました。

 返還対象となる人数や金額については「把握できていない」と話しています。同社の家賃保証契約件数は3万以上で、90%の賃借人は滞納しない、といいます。

 問題の「委託料」は「債務不履行解除・自動更新による更新保証委託料」と呼ばれるものです。家賃を1回でも滞納すれば、連帯保証契約を自動的に打ち切り、同じ内容の契約を自動的に結び、その更新料として1万円を賃借人に支払わせるというもの。

 「公序良俗に反し違法だ」と返還を要求した東京都豊島区の女性(48)に対して、フォーシーズは6月25日に8万円を返還しています。

 「委託料」について渡部取締役は、「家賃の支払い能力を超えた賃借人に引っ越しを促すためのもの。滞納を何度も繰り返す人がでるとは想定外だった」と語り、今年1月からこの「委託料」は廃止し、徴収もしていないことを明らかにしました。

 フォーシーズについては、滞納家賃の取り立てが強引すぎるとの批判があります。今年2月、福岡簡裁は「午前0時を過ぎた後午前3時まで支払い交渉が継続した」と不法行為の成立を認め、5万円の慰謝料支払いを命じる判決を出しました。


(しんぶん赤旗 7月11日)

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