フレデリック アシュトン (1904-1988)
ケネス マクミラン (1929-1993)
ルドルフ ヌレエフ (1938-1993)
クリスマス前にチャリティーショップのウインドウに並べられていたフレデリック アシュトン(1904-1988)の新品の伝記を相棒が4ポンドだといって早めのクリスマスプレゼントとして買ってきてくれた。
ほとんど興味はなかったものの出版された当時ブックレヴューを読んだ記憶もあり読み始めてみると興味深いことが多い。
「Secret Muses」 という副題が示すようにアシュトンのホモセクシャリティーがかなり重要な要素として書かれている、
ホモセクシュアルが犯罪とされていたイギリス社会でフランボイヤントな生き方をしてきたことはアシュトンの人となりなのだろう。
途中まで読み出したところで当然のごとくケネス マクミラン(1929-1992)との出会いがある、
マクミランの伝記が今年出版されたことを思いだし翌日書店で正価で買う。
マクミランの込み入った心理状態やあやふやなセクシャリティーから織りなす精神状態の不安定さから一連の彼のバレエができあがってきたことが良くわかる。
この二人が振付家として活動していた60年代には「鉄のカーテン」の向こう側から脱出してきたルドルフ ヌレエフ(1938-1993)との出会いもある。
彼の伝記が本棚にあることを思いだし取り出してみると15年前に相棒からもらったクリスマスプレゼントであることがわかり再読してみることにする。
さらにこの三冊を平行して読みながら夜になるとアメリカの傑作テレビシリーズ「Mad Men」に取り憑かれほのかに記憶のある60年代初頭の出来事を思いやる。