ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

死ぬまで勉強をしていたい

2017-06-14 07:05:54 | エッセー
残念ながらいくら努力をしても、年齢とともに少しずづ記憶力や記銘力が衰えて
きます。でも、人間は学習をする動物ですので、長年生きていると、今まで経験
したことや、学習したことなどで高まる能力があります。
 それを「結晶性知能」と言いますが、判断力、理解力、洞察力、思考力、観察力
などですが、過去の豊富な体験を統合的に活かし、取捨選択できることです。
また風雅な感性を培うこともでき、その他にも若い頃にはまったく理解できなかった
ことも、「なるほど、そうだったんだ」と分かったことなどもきっと、だんだん増えて
くるのでしょう。

高齢になると世間一般的な常識では、がんこ、利己的、保守的、猜疑心、が強い、諦観
活動意欲が低下するなどと言われます。でもそれが、それはすべての高齢者にあては
まることではありません。まして最近の医学では「70歳過ぎても脳は発達する」と
分かったのですから・・・精神年齢はいたって若いと言うより、幼いという方が合って
いる私は、それを知ったときは本当に嬉しかったです。
 「高齢になったから,余生をのんびり過ごしたい」と思う人と、「生きている限り
社会の一員として働きたい」「人様のお役に立ちたい」「死ぬまで向上したい」と
思う人との落差は、大変大きなものでしょう。

私の希望は「死ぬまで現役」でいることですが、そのためには絶えず新しいことを
学んで、そのための知識を得たり、またいろいろな人と知り合い、さまざまな情報
を得たり、いろいろな本を読んで衰えつつある頭脳を刺激しています。
 この数日間はあることに集中していましたが、そんな自分が大好きです。
34歳のとき子育てをしながら、ソシアルダンス教師として社会に出ましたが、それ
以来今まで何も学ばない期間は全然ありません。でした。
 そのため、広く浅いのですが、およそ10種類以上のものを人様に指導できるように
なりました。
 
「怠惰に生きるなら死んだ方がまし」と言う、価値観の持ち主ですが、元気なうちは
いつも燃えて生きていたいし、私自身は「死ぬまで勉強」だと考えています。今の私
にとってもっとも大切なのは「認知症の夫をこれ以上進行させない事」です。
 そのためかいろいろ工夫していますが、お陰で満7年目になる夫ですが、記憶力は
全然ダメですが、その場では何でも判断でき、自分の事はすべて自分ででき、また日常会話
もほとんどふつうにできるので、私にはそれがとても嬉しいことです。
 夫の介護に支障がない限り、これからも、ヤッパリビビッドに生きたい私です。

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