ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

夫の健康管理は私の生きがいの一つ

2018-08-02 06:35:03 | エッセー

 今日もすごーく暑い。夫は筋トレと脳トレだけの半日デイホームへ出かけた。
今日のお昼はマグロのづけ丼にしたが、味噌汁はゴボウを薄く切り、ニンジンはやや
大きめに切りゴマ油でいため、冷凍のサトイモを加えた。最近野菜をあまり食べなくなった
夫だけど、みそ汁は大好きだから、いつも野菜をたっぷり入れる。
健康管理の一番は食生活だが、私はことに最近はタンパク質を重視して、できるだけ
「よそでは絶対に食べられない、バランスの良い食事作り」を毎日している。
二番目は運動と脳トレだが、これはデイホームにお任せしてあるが、とても熱心で
一所懸命にやるそうで、私は大変安心している。

 ことに認知症の夫は精神的なケアが、絶対に欠かせないが、こうして私は8年間
認知症の夫に対応しているので、考えながら書いてみた。
       1)不安感を持たせない。
       2)絶対に怒らせない。
       3)できるだけ楽しい気分をキープするようにする。
        (そのため我が家は笑いが絶えない)
       4)共感すること。
       5)決してプライドを傷つけない。
       6)些細な事でもオーバーに褒める。
       7)ミスをしても責めない。
       8)存在価値の大切さを時折表現する。 
 その8つを心がけているから、夫は記憶こそ全くないが、その場での判断や決断もできるし
8年間唯の一度も怒ったことはない。つまり私は「アメとムチ「を上手に使い分けているのだ。
 私も時にはカットして大きな声を出すこともあるが、もともと穏やかな質なので大変扱いやすい。
でも、5年ほど前の孫の結婚式で、思いがけなく認知症の夫の本当の姿を垣間見たことで、より
心を引き締めて対応しなければと感じた結果だ。

 7月26日で彼は86歳になって、その誕生日に友人達を招いて、我が家の地下の
「ゆず花」で開いた。みんなにお祝いを言われて、さらに私が準備したケーキ以外
にも、86歳のローソク付きのケーキを、もう一つ頂いてとても嬉しそうだった。
「後2年間何とか夫をこのままの状態でキープしたい」と、私は突然思った。
何故なら私が師事した大先生は88歳で、バリバリの現役だから、せめて夫を後2年間
「認知症優等生」のままでいられるよう、努力してみよう。
でも、緩やかだか明らかに進行状態の夫、自分自身もだんだん老化するし、今までより
もっと大変になるかもしれない。でも、私はプロの心理カウンセラーだし、私を精神面で成長
させてくれた「ちょっと神様」と友人達に言われた夫を、一所懸命介護するつもりでいる。
 最近お呼びがないが、もしもチャンスがあったら、そんな経験も発信したいと思っている。

コメント
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