ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

結晶性知能を活用して

2018-08-31 08:44:10 | エッセー
都立松沢病院で再度受けた「認知症の精密検査」は、3年前に受けたものより
計算、記憶がやや悪かったようだが、加齢による正常な変化のようだ。
 ちなみに「長谷川式簡易知能スケール」の得点は30点満点が29点だった。
また簡易前頭葉機能検査は18点満点が17点だったので、認知症ではないことが
明確になった。最近の記憶力の低下は我ながら恐ろしくなり、再度受けたが、以前
より多少老化は進んでいるようだ。それ以外は、年齢の割に行動力、創造性、決断力
感性、頭の回転の速さ、気持ちの若さなどは、まったくと言ってよいほど、若い頃に
比較して衰えてはいないと自分では認識している。でもある意味ドンカンなところ
もあり、計算に弱いのは子供の頃からだ。

 これからは年齢により高まる「結晶性知能」と言われる、経験による知性や感性
を生かして生きて行くべきだ、と改めて思った。同世代前後と比較して、全く衰えな
いのが「気持ちの若さ」で、それでどれほど自分が悩んでいるかは、多分想像がつか
ないかも知れない。先生は「自分で認知症の検査を受けたいと思う人のほとんどは
正常で、忘れたことを忘れるのが認知症の症状かも知れない」とおっしゃった。
 私の精神性については「むしろその逆の人が多いので、もしかしたら喜ぶべきかも」
とお話なさったが・・・・これは生来の私の個性的なパーソナリティなのだろう。
 少々忘れることが多くなっても、他人には決して迷惑をかけないようにより注意して
いつも自分の感性に合った新しい刺激を探して、心の目をキラキラさせて、これからも
残り少ない人生を生きて行こう。

コメント
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