親の介護のために仕事を止めて介護をする人も最近は多いようだが、先日NHK
テレビで「介護の知恵大集合」と言う番組をやっていた。
それぞれが上手に親の介護をする人が紹介されたが、いろいろと工夫している
が、本当にご苦労なことだが、これからますますそんな人が増えざるを得ないだろう。
世田谷区でやっている「高齢者認知症家族の会」に、たまに出席するが、ご主人が
奥さんを介護している場合は、なかなか大変だと思う。多分夫の介護の方がずっと
楽ではないかと思う。私は夫が認知症と診断されてもショックが少なかったのは
まだこれほど認知症が知られていない頃から、知識があったからと、それ以前に日本
では最高に実力があり、高名で世界的に活躍していた先生の一年前と一年後の状態を
、国際学会に出席のためご一緒したので、つぶさに見たからだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/5d/58d987df39a1386d28a834ab61b5fbd3.jpg)
12年前にロシア、エカテリンブルグ「中央アジア国際心理学会」へご一緒した時
「なんか先生以前と違って、ちょっと可笑しい」と感じ、友人の大学教授は怒って
先生と口を利かなくなったので、間に入って私は随分気を使った。
その一年後北京で開催された「世界心理治療学会」で、基調講演の時間を間違えて
講演できず、大勢の受講者たちが大さわぎをした。
日本へ帰ってから「先生は認知症だった」と知ったが、「奥様が同行する私達に
一言言って下さったら、あんなことは絶対になかったはずだった」と、残念がっても
後の祭りだった。あんな優れた方でも認知症になる事実は、あまりにもリアルで
ショックを受けたが、そのクッションがあったためか、夫が認知症と診断されても
それほど驚かなかった。夫には「少しも恥ずかしくないから、友人や知人でいつも
付き合う人達には、認知症であることをはっきり言うように」と、私はくり返し
言った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/b4/e79c76f10c72f63e2bc0c0e3efec2758.jpg)
知識があったので、その対応はかなり上手にできたが、夫は素直で穏やかな人だが
怒らせるのは至極簡単だ。私達夫婦は価値観が大変似ているので、彼の意見は素直
に共感できるし、どんなことでもできるだけ反対しないことにしている。
8年目にもなると、相当ひどい状態の人も多いようだが、その8年間に唯の一度も怒った
ことがないのも、随分効果的だったようだ。子供達には一切頼まず、デイホーム
に毎週3回通っている。そこで色々な人とのコミュニケーション、体操、またクロス
ワードハズルなど頭の刺激をしているようだ。ときどきそれを見ると、私より夫の方が
余程頭が良いと感心してしまうが、そんな時には大いにほめることにしている。
幼児性の強い妻は、シャボン玉、花火などしたり、さらに言語障害なので、そんな私
を見て、夫は半分呆れて笑うことが多い。けがの功名だが、そんな意味では彼の気持ちを
癒しているのかも知れない。これからも長丁場だが、できるだけ穏やかに、気長に夫に
寄り添っていくつもりだ。
テレビで「介護の知恵大集合」と言う番組をやっていた。
それぞれが上手に親の介護をする人が紹介されたが、いろいろと工夫している
が、本当にご苦労なことだが、これからますますそんな人が増えざるを得ないだろう。
世田谷区でやっている「高齢者認知症家族の会」に、たまに出席するが、ご主人が
奥さんを介護している場合は、なかなか大変だと思う。多分夫の介護の方がずっと
楽ではないかと思う。私は夫が認知症と診断されてもショックが少なかったのは
まだこれほど認知症が知られていない頃から、知識があったからと、それ以前に日本
では最高に実力があり、高名で世界的に活躍していた先生の一年前と一年後の状態を
、国際学会に出席のためご一緒したので、つぶさに見たからだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/5d/58d987df39a1386d28a834ab61b5fbd3.jpg)
12年前にロシア、エカテリンブルグ「中央アジア国際心理学会」へご一緒した時
「なんか先生以前と違って、ちょっと可笑しい」と感じ、友人の大学教授は怒って
先生と口を利かなくなったので、間に入って私は随分気を使った。
その一年後北京で開催された「世界心理治療学会」で、基調講演の時間を間違えて
講演できず、大勢の受講者たちが大さわぎをした。
日本へ帰ってから「先生は認知症だった」と知ったが、「奥様が同行する私達に
一言言って下さったら、あんなことは絶対になかったはずだった」と、残念がっても
後の祭りだった。あんな優れた方でも認知症になる事実は、あまりにもリアルで
ショックを受けたが、そのクッションがあったためか、夫が認知症と診断されても
それほど驚かなかった。夫には「少しも恥ずかしくないから、友人や知人でいつも
付き合う人達には、認知症であることをはっきり言うように」と、私はくり返し
言った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/b4/e79c76f10c72f63e2bc0c0e3efec2758.jpg)
知識があったので、その対応はかなり上手にできたが、夫は素直で穏やかな人だが
怒らせるのは至極簡単だ。私達夫婦は価値観が大変似ているので、彼の意見は素直
に共感できるし、どんなことでもできるだけ反対しないことにしている。
8年目にもなると、相当ひどい状態の人も多いようだが、その8年間に唯の一度も怒った
ことがないのも、随分効果的だったようだ。子供達には一切頼まず、デイホーム
に毎週3回通っている。そこで色々な人とのコミュニケーション、体操、またクロス
ワードハズルなど頭の刺激をしているようだ。ときどきそれを見ると、私より夫の方が
余程頭が良いと感心してしまうが、そんな時には大いにほめることにしている。
幼児性の強い妻は、シャボン玉、花火などしたり、さらに言語障害なので、そんな私
を見て、夫は半分呆れて笑うことが多い。けがの功名だが、そんな意味では彼の気持ちを
癒しているのかも知れない。これからも長丁場だが、できるだけ穏やかに、気長に夫に
寄り添っていくつもりだ。