これはある大手一流企業の研修講師をしていたとき、ときどき行った方法ですが
それは「小さな幸せさがし」と「自分の好きなところ探し」です。
紙に色々と自分の好きなところ、幸せなところなど、アットランダムに書きだす、実に
単純なものです。色々見つけて書いていると、「こんなに恵まれていて幸せ」とか
「短所もあるけど、大好きな面や、優れている所もこんなにあるのだ」と、改めて気づく
ことになるのです。
それを著書に書いたら、大変反響が多く「随分気持ちが軽くなった」とか「自分に
文句ばかり言っていたけど、考え方がすっかり変わり、生きて行くのが大変楽になった」
「これを習慣にします」など、お便りを沢山頂きました。
その時代私は一流企業の研修講師でしたが、指導するのは「能力開発、気分転換
リラックス」で内容は自由でした。そのため、私は「できるだけ明るく楽しめる、効果
的な講座を」をと、自分なりに工夫していました。ユニークですが、お陰様で大変人気が
あり、色々な会社からもご依頼も多く、沖縄、九州、北海道まで、一時は全国レベルで
講演をしたのも、懐かしい思い出となりました。
受講する方は「自分の好きな面、優れている面(能力、性格、環境)など、書きたい
だけ羅列すること」でしたが、皆さん方々は大変楽しそうでした。
無論無記名ですので、何を書いても誰にも分かりません。その中から選んで、私が読
み上げましたが「年齢の割に髪が濃い」「先見性があり視野が広く、部下に的確な指示
ができる」「都心に家がある」「家内の実家が金持ち」「子供の頭が良い」「いつも優等生
だった」「誰より女性にもてる」「ゴルフがうまい」などなど。
皆さんが大爆笑し、室内の雰囲気が一気に変わりました。でも、たった一人「自分を
褒めるのはバカがすること」と、書いた人もいましたが。
前置きが長くなりましたが、自己肯定感を高めるためにも、こんな方法は如何で
しょうか?心理カウンセラーとしてハッキリ申し上げられるのは、「自己否定、自己嫌悪」
からは何も生まれませんし、決して幸せな人生は送れないでしょう。
たとえ「過去の埋もれた記憶」でも良いのです。たった一人の大切なご自身を、ときには
励ましたり、勇気づけたり、褒めたり、感謝したりするのは「幸せに生きるための重要な
基本」だと私は思っています。
それから、もしもあなたが、「他人とご自分とを比較する心のクセ」があったと
したら・・・それは「自己肯定感」を高めるため、大変ネガティブな要素ですので
「自分は自分、他人とは関係ない」と、キッパリ割り切りましょう。
「自分の人生の主役は自分自身」が、現代の生き方ではないでしょうか?!と言っても
「EQ,心の知能指数」を、十分活用することを決してお忘れなく。