高齢の私は主婦の仕事の料理、買い物、お掃除、洗濯、家計の管理、夫の介護と
健康管理、人間関係の付き合いまですべて一人でやっている。
それは夫が認知症だから仕方がないが、最近ため息が出るほど疲れる。
仕事人間だった私は、30年間以上そのほとんどを、プロの人を雇って依頼していた。
夕食を済ませたら、夫はすぐにベッドに入り、そして7時のニュースを見て、また
ベッドからテレビを見ているだけ。夫には定年があるが、妻には定年がなく生きて
いる限りはそれを続けるのが当然と思っていた。でも、夫は認知症だから仕方ないし
いつも「有難う」と言ってくれる夫だけれど、なんて女性は割りが悪いのだろう。
そのため、老妻になると、昼はお弁当か外食でとか、時には夫に食事の支度してと
言うそうだが、最近そんな気持ちが凄く理解できた。食べてすぐに横になる夫、これ
から食事の片づけをする私。さらに寝ている夫をもう一度起こして、夕食後の薬を
飲ませなければならない。男性も育児に参加する時代になったが、そうしたくても
できない職業の男性もいる。でも若い世代でも、妻は仕事をしながら、健気に育児や
家事をがんばっているケースが多いようだ。
考えれば私はすごく重労働だ、私の年齢では介護を受けている人も多い。
足元がおぼつかなくなり、すべてがスローリーで、他人を苛立たせているケースを
よく見るが、私はそうなりたくないから、人一倍努力しているのだが。
子供にほとんど頼ることなく、すべて自分でやっているが、子供達はそれが
当然と受け止めているのか、思いやりや気遣いはみじんも感じられない。
「愚痴や文句は言わない、幸せの方向を向いて、今の幸せを感謝して」「私は幸せな
介護をしている」と、絶えず自分をコンロールしているが。
でも、この状態は何時まで続けられるのだろう?かなり家庭的な私だけれど、最近疲れ
やすくなり、改めて考えた夜だった。