ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

家庭生活は女性に負担がかかる

2020-09-10 09:38:52 | エッセー

 高齢の私は主婦の仕事の料理、買い物、お掃除、洗濯、家計の管理、夫の介護と

健康管理、人間関係の付き合いまですべて一人でやっている。

  それは夫が認知症だから仕方がないが、最近ため息が出るほど疲れる。

仕事人間だった私は、30年間以上そのほとんどを、プロの人を雇って依頼していた。

 夕食を済ませたら、夫はすぐにベッドに入り、そして7時のニュースを見て、また

ベッドからテレビを見ているだけ。夫には定年があるが、妻には定年がなく生きて

いる限りはそれを続けるのが当然と思っていた。でも、夫は認知症だから仕方ないし

いつも「有難う」と言ってくれる夫だけれど、なんて女性は割りが悪いのだろう。

 そのため、老妻になると、昼はお弁当か外食でとか、時には夫に食事の支度してと

言うそうだが、最近そんな気持ちが凄く理解できた。食べてすぐに横になる夫、これ

から食事の片づけをする私。さらに寝ている夫をもう一度起こして、夕食後の薬を

飲ませなければならない。男性も育児に参加する時代になったが、そうしたくても

できない職業の男性もいる。でも若い世代でも、妻は仕事をしながら、健気に育児や

家事をがんばっているケースが多いようだ。

 考えれば私はすごく重労働だ、私の年齢では介護を受けている人も多い。

足元がおぼつかなくなり、すべてがスローリーで、他人を苛立たせているケースを

よく見るが、私はそうなりたくないから、人一倍努力しているのだが。

 子供にほとんど頼ることなく、すべて自分でやっているが、子供達はそれが

当然と受け止めているのか、思いやりや気遣いはみじんも感じられない。

 「愚痴や文句は言わない、幸せの方向を向いて、今の幸せを感謝して」「私は幸せな

介護をしている」と、絶えず自分をコンロールしているが。

 でも、この状態は何時まで続けられるのだろう?かなり家庭的な私だけれど、最近疲れ

やすくなり、改めて考えた夜だった。

コメント
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