先日山の手線に乗って本を読んでいて、ふと斜め前を見たらドアに前に立っていた
男性と目があった。こんな場合外国人なら「ニコッ」とするが、私達にはそんな
習慣はない。すぐに目を本に落とし読んでいた。とても面白い小説で過去に本を
読んでいて、昔は何度も乗り過ごした経験があるので、駅名を見ようとしたら
見えなかった。そこには体の大きな女性が立っていたからで、私は思わずその後ろ姿
を眺めながら(もしも私も気にせず食べていた、もしかしたらもっと太っていたかも
知れない)と思った。ドアの傍に立っていた男性は、すっぽり隠れてみえない。
子供の頃戦時中でいつもお腹を空かしていたのに、私はふっくらとしていた。
今は想像も付かないが、昔は太っていると「丈夫そうだね」と言われた。
私は体質的に太るようで、55歳までベスト体重だったのに、いくらコントロールして
も、ジリジリと体重は増えてきた。運動、食事、生活面などはまるでお手本のよう
だったつもりなのに・・・体質はやはり生まれつきなのかも知れないが、高齢なのにも
しも肥りたいと思ったら、いくらでも体重が増えるような気がする。
そのメリットは、シワが中から埋まってくることで、そんな意味ではやや太めの
方が良いかも知れない。でも、もしも現在の私がそんな体系なら、検査数値も最悪で
もうとっくに死んでいたかもと、チラチラ前の30代位の女性の後ろ姿を見て考えた。