大賀ハスは千葉市の土壌から、眠っていたハスの実を発見し、故大賀一郎博士が
1988年に栽培に成功し、住民たちに守られたそれ以来ずっと栽培されている古代
のハスです。一度見たいと思っていましたが、先日テレビで見てすぐにネットで
調べました。ハスは午後になると閉じてしまうそうで、できるだけ早く行かなけ
ればなりません。そのため、電車が空いている日曜日を待って出かけました。
私は40年以上昔催眠心理学の個人学習のため、半年間通った千葉ですが、それ
以来初めてでした。その頃モノレールなどなく、千葉駅はすっかり変わっていま
した。幸いどの電車も空いていて、千葉公園駅までスムーズでした。
千葉公園はとても広いようで、階段を降りたら大きな池があり、ボートが浮いて
いました。お目当ての蓮池はその右手にあり、人が大勢いました。
入口は一方通行で、蓮池の中の木道の両側に、大きくキレイなハスが沢山咲いて
いまし。このハスは二千年も前の種から咲いたのだと思うと、私はとても感動し
ました。香りはまったくありませんが、大きな葉の間に咲いているハスや、ハスの実を
見ながらゆっくり歩きました。正面の蓮華定のベンチで、沢山のハスに囲まれて
休憩し、公園をゆっくり歩きながらモノレール駅へ向かいました。
新宿へ着いたのが12時30分、デパートのレストラン街で、生ビールで乾杯し
ました。思えば夫は来月89歳になりますが、70歳から色々な病気で緊急搬送12回
さらに認知症11年目です。でも、まだ元気でほぼ自立した「認知症優等生」です。
88歳と85歳結婚歴65年、私は「私達凄いと思わない、だってこの年齢になると
一人になる人がほとんど、まして二人でお酒を毎日飲めるなんて」と言うと、夫も
「そうだね、みんな能里子さんのお蔭だよね。今日も大賀ハスを見に連れて行って
くれてありがとう」と言ってくれ、ほろ酔いの私は幸せな気持ちになれました。