ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

冬ざれの新宿御苑

2021-12-16 06:18:29 | エッセー

 午前中に自分のレッスンも家事も済ませ、美味しいお昼を作って食べた

日差しは明るく、空は真っ青に澄んでいて、しかもとても暖かい。

すると、急にどこかえ行きたくなったが、私は都会の雑踏が大好きで、(新宿へ行こう

そうだ生母のお墓参りへ行こう)と思ったのは、お彼岸には行かなかったからだ。

実母のお墓は四谷3丁目なので、行きは丸ノ内線で、帰りはバスにしようと家を

飛び出したのは1時半頃。

お墓は地下鉄「四谷3丁目」から歩いて5分程で、20歳代にたった一度だけ会った

母に、お花を手向けていつものように「産んでくれて有難うございました」と挨拶

をした。笹寺を出て新宿通りを歩いていたら、30分に1本の都バスが来るのが見え

「ラッキー」と走り飛び乗った。新宿西口行は、青春時代よく夫と歩いた新宿通りを

通るが、バスにのってまた突然気が変わった、新宿御苑を通り抜けて帰ろうと思った。

 

バスを降りて大木戸門から入ったが、園内は暖かい日差しで、まるで春のよう

だった。人影も少ないが全く風もなく、私はコートを脱いで歩いた。

 大木戸門の近くの辺りはビニールシートが広くはってあり、工事をしていた。

新宿門へ向かいながら、少し奥の道を歩いたが、園内は枯れ木が多く季語の「冬ざれ」

風景だった。一人で歩いている人もいたが、温かい日差しで静かでのどかな雰囲気で

私は茶色い広い芝生広場の、柔らかい足元の感触の心地よさを感じながら歩いた。

咲いていたお花は、水仙、皇帝ダリア、多分梅?のような小さな花が終わりかけ

で、黄色い花も咲いていたが名前は分からない。認知症の夫がいても私は自由な

時間がある。急に思いついて母のお墓参りや、新宿御苑を歩いたりできるなんて・・・

新宿駅へ向きながら(ヤッパリ私幸せなのだ)と、改めて思った空がキレイで暖かく

ゆったりと時間が流れた素敵な散歩だった。

 

コメント
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