昨夜友人からの長電話で「私達もう老婆なのよね。でも、一段落したら、また
外国へ行きたいね」と言う言葉を思い出した。今は死語に近くなったが、年齢的は
老婆に違いないと思ったら、何故か急に「老婆心」と言う言葉が気になった。
パソコンで検索してみたら、「老婆と言うのは誰が見ても、年を取っている女性」
で、老婆心と言う意味は「必要以上に世話を焼く」「度を超してあれこれ世話をやく」
の意味で、女性は年とともに心配性になる、その気持ちがこの言葉の語源のようだ。
また老婆心だから、男性は使えないと思っている人もあるようだが、この言葉は
性別に関係なく使える。それは、「念のため」「余計なお世話だと思うが」
「お節介は分っているけれど」などの意味だ。でも自分より年長の人には、「僭越ですが」
「少々おこがましいのですが」などが、それに代わる言葉だ。
しかし言葉は本当に難しいけど実に面白い。私は辞書を引くのが大好きで、電子辞書も
あるが、やっぱり紙をめくるのが好きだ。この頃新しい言葉はネットで調べることが
多くなった。でも、それらは「玉石混淆」で、その言葉を文章に表したり、人前で話し
たりするときは、それを鵜呑みにせず、必ず辞書で調べることにしている。
それにしても・・・自分にはほとんど「老婆心がない」ことに気づいたが、年長な
だけで、お説教やお節介をする人もいるが、それは言われた人が多分不快に感じる
のではないだろうか?私はカウンセリングの時も、聞かれれば丁寧に答えるが
「私はこう思う」とか「こうすべき」など、一切言ったことはない。
いずれにしても・・・好意でアドバイスしたつもりが「大きなお世話」とか「いちいち
うるさいんだよ」など思われることも多いとか。世の中に流れに遅れがち、価値観や
考え方の格差などあり、私は「老婆心は一切使わない」ことに決めている。