その後しばらくして、新東宝映画の市川崑監督から手塚治虫原作「火の鳥」の中で
大ブームのヨーガを映画に取り入れたいと、私に指導のご依頼がありました。
それは映画の中で、大スター高峰三枝子さん演じる「女王卑弥呼役」に、ヨーガ式
舞踊の振り付けと、その指導をして欲しいと依頼されました。
でも、私はダンスやヨーガのスタジオは開いていましたが、振り付けなどまったく
出来なかったので、その依頼の即答はできませんでした。
親友に相談したら「凄いじゃない、大スターに教えるなんて、絶対にやった方が
良いから」と勧められ、「確かに面白そうだし」とすっかりノッテしましました。
それからまだ振り付けなどやったこともなかったのに、いろいろ考え鏡を見ながら
自分で踊ってみて、これなら見た目も良いし、卑弥呼役の高峰さんが踊っても美しいと
と思える振り付けができました。それを当時師事していたダソシアルダンスの先生に
見て頂き、アドバイスを受けました。それから、その指導のために、アシスタントと
お迎えの黒塗りのハイヤーで、確か4・5回撮影所へ通いました。
高峰さんはとても気さくな方で、ライトが明るくなるとますます美しくなり、ご指導
しながら思わず見とれました。いろいろお話をしたのもとても楽しい思い出でになりました。
その時高峰さんが演じた「女王卑弥呼役のヨーガ式舞踊」は、新聞、雑誌などの取材が多く
報道陣など大勢が押し掛けました。次の日に沢山の紙面を賑わしました。
その記事もしばらく保存してあったのですが、あまり古いので処分したようでご紹介
できず残念でしたので、ネットで調べましたが、記録はありました。
また高峰三枝子さんの映像も沢山ありましたが、私にはご紹介できませんでした
私もあまりの忙しさに、しばらく守護霊様のことは考えられませんでしたが、次か
ら次へと自分の道が拓かれるのは、きっと守護霊様が導いて下さるのだと、毎晩感謝の
祈りは欠かしたことはありませんでした。