男女の平均寿命差と結婚時の年齢差から、妻が夫を見送る率が高いが
友人達3人は、突然と言っても良いほど短い期間にご主人を亡くしている。
今では夫がいるのは私だけだ。夫は70歳から救急車で何度も搬送
されたが、早めに気づき対応したので、まだ一度も心臓の発作は起こ
したことがないのも、多分長生きに繋がっているのだと思う。
でも、数年前からまるで持病のようになり、脚、背中、腕などいろいろ
なところが、突然激痛になる、原因不明、治療法がなく、痛みを止める
だけしかできない難病の「石灰沈着疼痛」になった。
その病気だけで救急車で4回、そんな意味では夫は運が悪い、食事には
かなり注意し、同じものを毎日食べていて、私はとても健康なのに
やはり体質の相違で仕方ないのだろう。認知症で自分の年齢が分から
ないため、「あなたは今90歳なのよ」と言うと「嘘だろ、オレそんな
に年取っていないよ」と、本気で言うので可笑しくなる。
※結婚60周年(7年前)
今日訪問診療の日で、先生のお話では血液検査、尿検査などすべて
ベストだそうで「本当に元気になったね」と褒めてくださったので
それらは全て食生活のおかげだと、私はすっかり嬉しくなった。
先日長年お世話になった下北沢の写真スタジオで、これで最後に
しようと、夫の90歳記念に二人で写真を撮った。
今日は私の苦手の天ぷらで、二人で晩酌もしたけど、いつも思う
のはこれ程高齢なのに、毎晩二人で晩酌できる夫婦なんているかしら?
やっぱり私達は幸せな、末期高齢夫婦かも知れない。