ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

老いを見つめて

2022-09-22 09:36:57 | エッセー

 北海道旅行中に「バスのステップガ高く感じたこと」で、確か1年前の

秋に北海道へ行ったが、そんなことはなかったのに、それは明らかに

私が老いたのだ。身体面は健康で行動も素早い方だが、最近ことに老化

を意識するようになった。運動、ケア、精神的訓練、美容など、毎日欠

かさず行っているし、食生活も人一倍気をつけていても、加齢現象は

決して避けられないのだ。大好きで何度も行った北海道だけれど、今回

で最後にしようと心に決めた。

 でも、インのドのヨーガの先生に最後のご挨拶に行ったときほど

悲壮感や淋しさはなかったが、それなりの寂寥感はあり、車窓から

移り行く景色を見ながら、ちょっと胸が迫った。

帰りの飛行機の座席は窓際ではなかったが、だんだん離れていく北海道

に心の中で「有難う」と「さようなら」の挨拶をした。

※ハワイでのサプライズ金婚式ファミリーと(私69歳)

 加齢現象をネガティブに捉えない研究家として、末期高齢の私達夫婦

は「生きた実験材料」だ。今日もまた、これぞ老化と思える過酷な

体験をし、その意志はますます強くなった。今もどこも悪くないし

痛くもない、私の実年齢を知ると驚かれることが多い。

 避けられない老化と上手に付き合いながら、これからも、できるだけ

前を向いて生きていこうと思っている。明確な目標があると、希望が

出て、楽しくなり、ヤル気が出るが、今また私の心は弾んでいる。

コメント
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