タイトル 50歳からの「どんどんキレイになる心と体の美レッスン」
★美しい話し方に欠かせない音とは?
私は人前で話すのが仕事ですので、特に感じるのかも知れませんが
話し方によって相手の方の印象が随分変わってきます。
見た目はとても上品な方なのに、お話を聞いてガッカリさせられる
ことが多々あります。その理由の一つは「鼻濁音」を使えないことです。
世界一美しいフランス語に対して、日本語が「アジアのフランス語」と
言われるのは、その音程が静かで、言葉の中に「鼻濁音」があるからで
はないかと思います。
鼻濁音とは・・・
「ガ業」を鼻にかけて発音することです。それは共通語の母体となった
東京方言など、もともとは東日本を中心に多く使われたものですが
地方によっては「鼻濁音」がまったく使えないところもあるようです。
しかし美しい標準語には「鼻濁音」は欠かせない大切な要素です。
濁音(鼻をつまんでも出せる破裂音)は、例えば外国、銀行、玄関
語学など。ガラス、ガソリン、などの外来語、またガサガサ、ギラギラ
ゴロゴロ、グーグーなどの擬音語で使われます。
それ以外の場合は、海外、音楽、映画、私が、などは「鼻濁音」
(鼻から息を抜く音)になるのです。会話でも「私が」「00が」と
発音すると、とてもきつく聞こえますが、それが鼻濁音になると、柔ら
かくソフトな印象になるのです。
先日ある方と話していて「私が好きなのは、音楽と海外旅行です」
と、「が」が全て濁音で発音されたのが、とても耳障りに聞こえてしま
いました。とても素敵な方でしたので、ちょっとがっかりしました。
言葉は生きものと言われますが、年齢を重ねれば重ねるほど、エレ
ガントな言葉使いができれば素敵ですね。
もしもあなたが濁音しか使えないとしたら、好感度や魅力をより
高めるために、何気なく話している言葉にちょっと気をつけて
「鼻濁音」をマスターしては如何でしょうか?それはご自分の話し
言葉を録音し聞いてみて、気になる発音を修正することですが・・・
それだけでも美しい日本語になり、会話力がアップし、好感度が
高まることでしょう。