ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

著書より 三笠書房「知的生き方文庫」 2013年3月発行

2022-09-26 06:53:01 | エッセー

 タイトル 50歳からの「どんどんキレイになる心と体の美レッスン」

 ★美しい話し方に欠かせない音とは?

 私は人前で話すのが仕事ですので、特に感じるのかも知れませんが

話し方によって相手の方の印象が随分変わってきます。

 見た目はとても上品な方なのに、お話を聞いてガッカリさせられる

ことが多々あります。その理由の一つは「鼻濁音」を使えないことです。

 世界一美しいフランス語に対して、日本語が「アジアのフランス語」と

言われるのは、その音程が静かで、言葉の中に「鼻濁音」があるからで

はないかと思います。

 鼻濁音とは・・・

「ガ業」を鼻にかけて発音することです。それは共通語の母体となった

東京方言など、もともとは東日本を中心に多く使われたものですが

地方によっては「鼻濁音」がまったく使えないところもあるようです。

 しかし美しい標準語には「鼻濁音」は欠かせない大切な要素です。

 

 濁音(鼻をつまんでも出せる破裂音)は、例えば外国、銀行、玄関

語学など。ガラス、ガソリン、などの外来語、またガサガサ、ギラギラ

ゴロゴロ、グーグーなどの擬音語で使われます。

 それ以外の場合は、海外、音楽、映画、私が、などは「鼻濁音」

(鼻から息を抜く音)になるのです。会話でも「私が」「00が」と

発音すると、とてもきつく聞こえますが、それが鼻濁音になると、柔ら

かくソフトな印象になるのです。

 先日ある方と話していて「私が好きなのは、音楽と海外旅行です」

と、「が」が全て濁音で発音されたのが、とても耳障りに聞こえてしま

いました。とても素敵な方でしたので、ちょっとがっかりしました。

 言葉は生きものと言われますが、年齢を重ねれば重ねるほど、エレ

ガントな言葉使いができれば素敵ですね。

 もしもあなたが濁音しか使えないとしたら、好感度や魅力をより

高めるために、何気なく話している言葉にちょっと気をつけて

「鼻濁音」をマスターしては如何でしょうか?それはご自分の話し

言葉を録音し聞いてみて、気になる発音を修正することですが・・・

 それだけでも美しい日本語になり、会話力がアップし、好感度が

高まることでしょう。

 

 

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