多分2年半ほど前に夜中に「突発性良性頭位めまい症」を起こして救急搬送されたことがあった。
原因は不明だそうで二日ほど入院して退院した。めまい症が起きると、フラフラして歩けず、動くと吐き気
がして無論食べることができず、二日間で2キロ減ったこともあった。
それからも二回ほど起き、ホームドクターで点滴注射をすると2日ほどで良くなったが、私は認知症の夫を
介護しているので、食事の準備や世話ができず、寝ているだけでほとんど口を聞く気にはなれない。
すると私が黙っているので、いつもおしゃべりな夫が無口になり、彼の精神状態に最も良くない。その後2度ほど
繰り返し、何とか良い方法をとアンテナを張ってある治療法と出会い、毎日それをくり返していたら、1年半ほど
起きず私は完全治癒したのだと喜んでいた。
ところが今年の6月、7月、9月と3回続けて起き、点滴注射で治したが、一度精密検査をとホームドクター
にも勧められ、現在ある大学病院の「めまい外来」で検査を受けている。今までの精密検査では特に異常は
見つからなかった。血液検査をしてその結果を1週間後に聞く予定だったが、先生が「何か凄いものが
見つかったりして」と、私をからかうようにニヤニヤした。
その結果は過去にすべて正常だったのに、詳しくは聞かなかったが、多分尿酸値と、ヘモグロビロビンA1cが
やや高かったようだ。私は今まで内科のホームドクターや、整形外科の先生にも一度も言ったことがなかったが
飲酒量について正直に話したら、先生はとてもびっくりした。(多分先生はお酒が強くないようだ?)「いくら元気
でも年齢的にみてもとても量が多いから、そのまま続けていたら糖尿病になるかも」とまた笑った。
自分でも「いくら強くても毎日では少々飲み過ぎでは?」と思っていたので、実はストップがかかって内心嬉しかった。
ビールやワインは大好きだし、あのフワーッと酔い心地は何物にも代えがたいが、飲まないと決めると、夫がそば
で飲んでいても全く飲みたくない。禁酒はしないが、ほとんど惰性で飲んでいたビールは「ホントに飲みたいとき
楽しいお付き合いのときだけ」と心に決めた。先日来診したときそれを先生にお話したら「すごいね!なかなか
やめられない人が多いのに」と褒められた。「でもね、めまい症の人はきちっとした人が多く、ルーズな人や
ちゃらんぽらんな人は起こさないから、あまり几帳面ではなく、ときどき手抜きしてくださいね」と言われた。
(確かに・・・)楽しんでやっているのだと思いながら、自分には結構厳しいところも実は認識している。
と言ってもあまりルーズでは、認知症の夫の介護も、自分の健康も若さも保てないしとは感じたが・・・
でも、それからときどき「ま、いっか!」的な気分になれたこの頃で、少し気分が楽になったようだ。
※ 83歳のベテラン作家が伝える人生を楽しく生きるコツ
(まぐまぐ編集の方が書いてくれた文です)
2019年2月から始めた有料メルマガ『小池能里子の「人生を思い通りに明るく生きるコツ」』は、著書43冊のベテラン作家・小池能里子が自ら日々実践してきた“明るく生きるコツ”をお伝えする手紙のようなメルマガです。あとちょっと頑張れば週末を迎える木曜日の朝に毎週お届けしています。
・認知症9年目ながら今でも優等生な旦那さんのこと
・歳を重ねても心も体も元気でいるためのポイント
・夫婦生活をより豊かに幸福なものするための工夫
・平凡な生活を楽しく生きるコツ
・人間関係をスムーズにする方法
・不快な感情を素早く捨てる
ダンス教師、ヨガ指導者、心理カウンセラー(世界心理治療学会で発表)作家、表情筋トレーナー、ヒーラーなど、10以上の肩書き
を持つ小池能里子がコラムでお伝えしていきます。中でも認知症発覚から約9年、症状が進行していない旦那さんとの夫婦関係を良好
に維持する能里子流の介護術は、家族の認知症介護で苦労している人にひと筋の光明を見出してくれます。
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