私は生まれつき淋しがりの性格だ、それは心理学を勉強している時
ある先生に「生後7か月はだんだん知恵がついて、人見知りが始まる頃
これが自分の母と認識した時期に、その人が突然いなくなった。そのため
その淋しさは潜在意識にしっかりインプットされてしまったからかも
知れない」と言われた。確かにそうかもしれない、実母に一度だけ会った
のはまだ幼い娘の手を引いて、東京中探して二日間、その時会った瞼の母
に幻滅して、二度と会わなかった。でも、まだ若かった私は、実母が私に
伝えたかった本当の気持ちが理解できなかった。でも、それを気づいたのは
随分経ってからだった。そのため、私は家庭を大切にしたもりだったが・・・
自分では全く記憶がないけど、それを強く感じたのは、まだ20代で
子供達を育てている時だった。(こんなに幸せなのに、何故時々心の中
を冷たい風が吹き抜けていくような寂寥感に苛まされるのだろう?)
そのため、子育てをしながらさまざまな本を読んだ。
そして一遍上人の「一人でも一人、二人でも一人、人間人間生じるときも
死せる時も皆ひとりなり」「同床異夢」と言う言葉も知った。
そして、自分の気持ちを少しコントロールできるようになったが、でも
実は40歳代まで「さみしさは恐怖」だった。
そしてダンス教師として社会に出たとき、まず心理学を勉強したが
始めて勉強したのは、上智大学の階段教室だった。その時の教授は
「心理カウンセラーはいくら勉強してもなれない人もいるし、あまり勉強
しなくてもなれる人もいるが、それは資質の問題だと思う」とお話し
なさった。それは今でもはっきり覚えている。今までさまざまなことを
学習したが、心理学ほどエキサイティングなものはなかった。
ここまでながながと書いて、(今の私の気持ちをお伝えしたい)の
だと感じたが、真夜中から起きていて、気づいたら明るくなっていた。