世捨猫のマンドク生活

~ Cat's my Life ~ 未だ見ぬ何かをもとめて・・・

白隠の里 松蔭寺

2019-08-02 17:22:33 | 史跡・観光・他
2008年に、すりばち松擂鉢松)を見に訪れた、松蔭寺→地図←
 
その当時は境内が工事中だったこともあり、すり鉢松を見るだけになったけれど
あれから11年経った現在、この辺り一帯が白隠の里として整備されたようなので
今回ふたたび、それらも含めて見て回るべく、松蔭寺へと行ってみることにした。
 
興国寺城跡通りより、静岡県道163号東柏原沼津線を東に向かうとすぐ道の南側に
松蔭寺の参道が現れる。整備されたというだけあり、以前よりも路面がオシャレに。
松蔭寺 参道 松蔭寺 山門
参道の先の、松蔭寺山門。この門は調査の結果、実は江戸文政期に作られた
貴重な物だという事が発覚し、2016年に有形文化財として登録されたそうだ。
 
山門から境内へ入ると、すぐ左側に鐘楼がある。
山門裏の二宮金次郎像 松蔭寺 鐘楼
境内には大きな松の木がいくつも生えているが、この鐘楼と山門の間にも立派なアカマツがあり
その根本には、小さな二宮金次郎像も。松を保護するためか、樹の周りには木道が敷かれていた。

以前、すり鉢松が生えていた、境内の隅。白隠禅師墓の立札は、前のまま残っている。
松蔭寺 すり鉢松跡 すり鉢松の切株
すり鉢松は、2010年に枯死して伐採され、その切株などが境内の隅に祀られている。
ただ、その事を記した物が無いので、事前に調べていないとよくわからないだろう。
 
ちなみに、すり鉢松とは、台風によって裂けた松の枝に、白隠慧鶴が雨よけとして
備前焼の擂鉢を被せたというもので、その擂鉢は不思議と落ちる事も無く、松の木は
そのまま成長を続けたそうだ。さすがに300年経ち、その法力も失われてしまったか。
 
現在は、2代目すり鉢の松が境内のどこかにあるようだが・・・どれだろう?
2代目というくらいだから、それほど大きい松では無さそうだが。先程のアカマツは違うな。
山門裏の松 松蔭寺 五社大神
すり鉢松跡とは反対側となる境内西側の隅には、五社大神が祀られた祠が。
この辺りのお寺には、このような神仏習合の名残りを各所で見受けられた。
 
山門の正面に位置する、松蔭寺の本堂。帰宅してから撮影した画像をよく見たら
本堂横にある松の上に擂鉢が被せられているのを発見。これが2代目すり鉢松だった。
この2代目すり鉢松に関しては、次に向かう白隠の墓と共に改めて見てみるとしよう。
松蔭寺 本堂 松蔭寺 僧堂
あと本堂に向かって右側には、11年前にはまだ無かった僧堂が建てられている。
参道にあった大きな石碑同様に、僧堂の入口にも大本山の文字が記されていた。
 


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