昨日、ネパールで活動する古屋くんの講演会をご紹介しました。
彼の数ある活動の一つで、日本のNPOと協力して世界一高い柔道場のために畳を届けたドキュメンタリーがこちらです。
動画の字幕を読んでいただくと分かるのですが、エベレストに住むシェルパ族の柔道家カジ・シェルパ先生が柔道の「心」を引き継ぎ、子ども達がより良い未来を生きるように指導しているのが伝わってきます。
様々な想いが込められて届いた畳は、
これから先も役に立っていくのでしょう!
ここから下は、動画に出てくるカジ・シェルパ先生にたまたま出会ったお話しです。
興味のある方はお読みください。
ゴールド・マンに変身し始めてまだ1ヶ月。
世界の聖地が書かれた本で、開いた場所に書かれた土地を旅しようと、運を天に任せて開くとそこはエルサレム。
たった一度の人生、なるべくやりたいことはやろうと4ヶ月休みなしで働いて、3週間の休暇を取り、エルサレムやパレスチナ、エベレスト街道を旅しました。(あとの2つは私が行ってみたかったので^ ^)
シリア国境付近を警備するフィジー国連兵士とエルサレムで同じ宿になり、仲良くなって夜通し飲みました。彼らの姿勢から、どの民族やどの宗教であろうと分け隔てなく、フレンドリーに接する事を学びました。
そして、パレスチナに行きたいと念じていると、日本の記者の方とたまたま出会い、一緒に塀に囲われた場所(ヘブロン)に入り、憤りを感じました。同じ土地に住む同じ地球人のはずなのに、そこには大きな壁が物理的にも精神的にもありました。
中略
自由に色々な国へ行ける国の私は、空を飛びエベレストベースキャンプトレッキングに向かいました。
エベレストベースキャンプは、最寄りのルクラ空港が標高2800メートル、そこからベースキャンプまで約40km以上の道のりがあります。
通常は、約2週間かけてのんびりトレッキングするのですが、今回は6泊7日。
1人ならば、なんとかなると思ってました。
ただ実際には、私の能力・修行不足で4250m地点でひどい体調不良になりました。
(今思えばその1週間前は標高-430mの死海で泳いでおり、低所順応。急激な高地への移動に身体が慣れてなかったと思います。)
ありったけの衣類を着込み、毛布を2枚かけても震えが止まらず、高山病の薬を飲もうとしても、水と一緒に吐いてしまいます。
もう諦めて下山しようと思いました。
翌朝、鳥さんの声が聴こえて、
「天気もいいし、行っちゃいな」
と言うので、
最後の手段「覚悟を決めて魂を削ってエネルギーにする」を使いました。
必死に下ってきて、
辺りが暗闇に包まれた19時頃にロッジに到着。
宿に入ると遅い時間にも関わらず、
ロッジの夫婦は私を温かく迎え入れてくれました。
食堂での夕食は終わっていたために、
厨房の中に招かれてイスに座ると、
こちらの状態を察して胃腸に優しい食事を提供してくれました。
そしてロッジのご主人と話すと、なんと元柔道家で、ネパール代表だったこともある強者とのこと。
初対面にも関わらず、柔道話に花が咲きました。
得意な技は?
柔道のどこが好きなの?
柔道をやめた後はどんな気持ちで毎日を過ごしていたの?
カジさんは、生きていくために泣く泣く柔道をやめなければなりませんでした。
やめた2年間くらい頭がおかしくなったほど、本当に柔道を愛しているのが伝わってきました。
そんなカジさんは、もう柔道と離れて久しい。
「シェルパ族の子供たちに柔道を教えたい。しかし、畳がない。だから、私は来世ではここに柔道場を作って柔道を教えるよ!」
(シェルパ族は基本的にチベット仏教の方々が多く輪廻転生の考えを持っている。)
カジさんの中では、柔道をするのが来世になっている。
「今世でやりましょう!」
畳の問題や様々な問題があるけど、なんだかきっと大丈夫な感じがしました。
そして近い将来このような問題を大きな視点で解決に結びつける柔道関係者が出てくるような気がします。
と、7年前に書いていました。
これが動画に出てきたカジさんとの出会いです。
カジさんには、カジさんの役割があり、
古屋くんには、古屋くんの役割があり、
私には、私の役割がありました。
ただこれは特定の人に当てはまるのではなくて、
全ての方にあると思っています。
(色々な方々と一歩踏み込んで接してきて)
きっと誰もが(地球上に存在するあらゆるもの)、
役割や使命みたいなものがあり、
それがなんとなく分かって、
そこに少なからず何らかの形で関わって生きると、
なんとなくいい人生なのだと思います。
こんな事を書いたり、人に話したりすると、
よく頭がおかしいと言われますが(だいぶ慣れました笑)、
40年ほど生きてきて感じています^^