明日の風

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ベートーベンの交響曲

2008-06-04 13:14:00 | 音楽
クラシック音楽に多少なりとも関心がある人限定の質問ですが、ベートーベンの第1(交響曲、以下同じ)や第2を初めて聴いたのは何歳ごろですか? 私は25歳くらいだったかな。先日ウチの上司と雑談したら、やはり大人になってからだと言ってました。
ベートーベンの9つの交響曲はそれぞれ個性があって素晴らしい。メジャーなのは、第3「英雄」、第5、第6「田園」、第9でしょう。このあたりは小・中学校で聴きますね。この4曲を知らないのは人間として少し恥ずかしいかも(冗談です、笑)
ニックネームは付いてないけど、第7はとっても楽しい曲です。およそクラシック音楽に関心なさそうな卒業生のY君(体育会系)が「良いですね」と言うから驚きましたが、のだめカンタービレでも使われたんだそうですね。9曲中最も好きなのは?と問われたら、私は第7です。
その次に聴くのが第4と第8です。この2曲はベートーベンではなく、もっとマイナーな作曲家の作品だったら、きっと〇〇の代表作という感じでもてはやされていたのではないでしょうか。
そして、冒頭の第1と第2にくるころには並のクラシック音楽ファンは大人になっているわけです(笑)。この2曲もハイドンやモーツァルトの影響が云々されますが、すでに立派にベートーベンです。
さて人類が残した音楽を1曲だけと言われたら、モーツァルティアンの私ですが、迷わずベートーベンの第5を挙げます。あの「ダダダダ~ン」というつまらない動機(失礼!)で、すべてを統一する曲をよく創りあげたものだと感心します。第5は一般に「運命」と呼ばれ、第1楽章がやたら有名ですが、本当は運命に打ち克つ人間の勝利の交響曲です。だから時間がない人は第1楽章より勝利を謳いあげる第4楽章を聴いてもらいたい。
昨年出版された、金聖響『ベートーヴェンの交響曲』(講談社現代新書)によると、「もしも、この作品がベートーヴェン最後の交響曲となっていても、ベートーヴェンに対する評価は、現在とほとんど変わらないでしょう」
自信をなくしかけたり面白くないことがあったときは、ベートーベンの交響曲や序曲集を聴くのが一番です。「人間はもっと正しく強く生きなきゃいけない」という勇気を与えてくれます。
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