3連覇を目指すニュージーランドにイングランドが立ちはだかった。
キックオフから1分半で、フォワード・バックス一体の繋ぎからゴールポスト横に先制トライ。その後もNZの攻撃をしつこいタックルで潰し得点を許さない。終了間際にPGで10-0。
後半もイングランドが優位。PGで得点した後の17分、イングランドが自陣ゴール前のラインアウトの投げ損ないがNZへのプレゼントになってトライしたのが唯一勝敗が拮抗した瞬間、13-7。
しかしイングランドの支配は揺るがず、その後も2PGを重ねて、NZの夢を打ち砕いた。NZには全く勝機がなかった。
強力かつ華麗な攻撃を誇るNZを事実上無得点に封じたディフェンスは驚嘆に値する。この試合が再現できるなら、2度目の優勝は可能性大のようにみえる。
翌日のもう1試合は、ウェールズの気迫で白熱の好試合。
先行する南アをウェールズが追いかける。後半のなかばに初トライで突き放したかにみえたが、残り15分ほどでウェールズが珍しくバックスの展開で左隅にトライ。難しいゴールキックも決まって再び同点。会場の盛り上がりは最高潮に。
残り5分でPGを決めて、最後は南アの地力がわずかに勝った。当たり前かもしれないが、両チームのキッカーが難しいキックもすべて決めた。勇者ウェールズは悲願の決勝進出こそならなかったが、世界の、そして日本のラグビーファンに鮮やかな印象を残した。
決勝は、2007年大会の再戦。このときは双方ノートライの防御戦を南アが制して、イングランドの連覇を阻んだが、今回はイングランド優位か。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます