11月30日赤坂レッドシアターで、ストリンドベリ作「令嬢ジュリー」を観た(演出:毬谷友子)。
二人芝居に書き直したもの(台本:木内宏昌)。
昔(バブルの頃)、この芝居とは不幸な出会いをした。スウェーデンから劇団が来日し、東京グローブ座でこれをやったのだが、当時はどこの劇場にも字幕というものがなかった。彼らはスウェーデン語で上演したため私は訳が分からず、ひたすら退屈していたのだった・・。
恥ずかしながら、今回、この作品の魅力がようやく分かった。
貴族の令嬢ジュリー(毬谷友子)は、最近或る青年との婚約が破綻したばかり。夏至祭の夜、彼女は下男ジャン(谷田歩)をからかうが、野望を抱く彼は言葉巧みに彼女を自室へと招き入れ・・・。
ジャンは飽くなき上昇志向の持ち主だが、ジュリーは生い立ちや性格など様々な要因から、下に堕ちてゆく・・・。
二人は同じ屋敷に住みながら、身分も住む世界も全く違う。ところが話すうちにその二人の関係が少しずつ変わってゆく。特に小鳥のシーンを境に、声音も態度も一変するジュリー。この役をやりたくなる女優の気持ちが分かる。
ところで気になったことが一つ、夏至祭をゲシサイと読むのはどんなものだろう。ここはぜひとも「げしまつり」と発音してほしい。
二人芝居に書き直したもの(台本:木内宏昌)。
昔(バブルの頃)、この芝居とは不幸な出会いをした。スウェーデンから劇団が来日し、東京グローブ座でこれをやったのだが、当時はどこの劇場にも字幕というものがなかった。彼らはスウェーデン語で上演したため私は訳が分からず、ひたすら退屈していたのだった・・。
恥ずかしながら、今回、この作品の魅力がようやく分かった。
貴族の令嬢ジュリー(毬谷友子)は、最近或る青年との婚約が破綻したばかり。夏至祭の夜、彼女は下男ジャン(谷田歩)をからかうが、野望を抱く彼は言葉巧みに彼女を自室へと招き入れ・・・。
ジャンは飽くなき上昇志向の持ち主だが、ジュリーは生い立ちや性格など様々な要因から、下に堕ちてゆく・・・。
二人は同じ屋敷に住みながら、身分も住む世界も全く違う。ところが話すうちにその二人の関係が少しずつ変わってゆく。特に小鳥のシーンを境に、声音も態度も一変するジュリー。この役をやりたくなる女優の気持ちが分かる。
ところで気になったことが一つ、夏至祭をゲシサイと読むのはどんなものだろう。ここはぜひとも「げしまつり」と発音してほしい。
いつもブログ、楽しく拝見させて頂いています。
管理人様と観ている劇のダブリが多くて嬉しいです。
この「令嬢ジュリー」も面白かったですね。
ご指摘のように小鳥のシーンから声にドスが入る様は鬼気迫るものがありました。
小娘の思慮の浅さ、若さゆえの傲慢から人生を誤り転落していく有様をこの年になると愚かなと…つい醒めた目で観てしまい、
共感出来なくなっている保守的になった(年をとった)自分に気付かされます。
(いい様な悪い様な哀しい様な…やれやれです)
コメントありがとうございます!
私も時々読ませていただいてます。ほんと、趣味が近いですよね。
「令嬢ジュリー」の場合、今の日本人には肌で感じることが難しい階級の問題があると思います。
それにしても、「この年」だの「年をとった」だのとおっしゃるところが、私に言わせると、まだまだお若いですぞ!
これからもよろしくおつき合い下さいね。