マイクロソフトが、離島応援計画をはじめて(ここ)ブログが、もうスタートしているらしい(ここ)。
なんか、この手のもんで、インターネットを使い始めると、たいてい
・インターネットはすばらしいです、世界中どこでも発信できます!
とかいいだして、
・なので、村のすばらしい風景を、ブログで配信して
・インターネットラジオで町の様子を語り
・村のイベントをネットで世界中に配信し
・さらには、村のあちこちにカメラを配備し、
それを興味ある(都会の)人が24時間見れるようにする
とかいいだしそうだよねー。でも、これって、たぶん、効果は一時的だよね。。
なぜか。。。
インターネットで世界中に配信した場合、大して関心がない人がいっぱい見る。
そういう人は、飽きてきて見なくなる。。から。。
もっと、その村や町に関心のある人をひきつける方策を、戦略的に出していかないと、
長期的な話にはなりませんよね。。
そのためにはまず戦略が必要ですよね。。
自分たちの町は、観光地なのか、漁村としてやっていくのか、農村としてやっていくのか。。
観光地なら、上記のように、インターネットラジオで配信して。。
その受信者たちの住所氏名を、プレゼントとかで聞きだして。。
チャットで誘い出し。。。
などなどの戦略になってくるだろうけど、
魅力的な観光資源がない場合、やっぱり、農村なり、漁村なりで永住する人を連れてくるという形になるよね。
で、じゃあ、農村、漁村に来る需要がないのかというと、そうではない。
団塊の世代で第二の人生を歩もうとしている人や、負け組みの人で、ワーキングプアな人が、さすがに正社員のように、家族を持つとまでは行かなくても、電気・水道・ガスを止められない(^^;)人並みの生活を送りたいなどという人が、いまや、田舎の生活というものに注目しているわけだ。
でも、そういう人たちに答える部分がないんだよねー。
つまり、じゃあ、いきなり農業!っていっても、農業にはノウハウがあって(いつ種をまくなどなど)、それを習得しないと出来ないし、かならず、収穫できるというものでもなく、生活は安定しない。これは、農業だけじゃなく、漁業、牧畜すべての産業にいえることだと思う。
なので、都会から田舎へ行こうとしている人に対して、インターネット配信で、地元の農業、漁業、牧畜その他もろもろのことを配信しているっていうやつが、本当は必要なんだと思う。
田舎はいいですよー、みたいなうわべの話ではなく、
「もし、そこに住むとすると、この程度の土地が必要で、いくらの経費がかかって、作った作物はどこにもっていくと、いくらのお金が回収できる」とか、その地元名産の作物の作り方とか、相当具体的な話をみんなは求めているんだと思う。
で、さらに具体的に知りたい人は、地元の役所や組合までっていうことで、窓口を設けると。。
そこまでしても、たしかに実際に移住する人は少ないかもしれない。
でも、移住まで行かなくても、具体的な話を聞きたいという人はやってきて、その人たちは、村にとまったり、食事をしたりと、お金を落としていくことになる。
こういう地道な努力で、町や村って、活性化していくんだと思う。
もちろん、この手の話っていうのは、最近は、田舎で学校みたいのを作って教えてくれたり、都会で農業実習みたいな講座があってやっているわけだけど、実際には、講座がいっぱいになっている状態だったり、忙しくっていけないっていうのが、実情だと思う。
だから、ネットでそういう内容を配信したり、あるいは、ビデオ販売するとか、そういうのが必要になってくると思う。そして、疑問があったら、すぐに役場に聞けるようにして、ネット以外でのリアルな世界での付き合いができるようにしておく必要があると思う。
そうすれば、村にその人たちが移住することになっても、それ以前から知り合いでスムーズにいけると思う。
最近、きれいごとばかり並べて、田舎はいいよ、農業はいいよみたいな話があるけど、実際は、すぐに市場に卸せるような作物が作れるわけじゃないでしょ。そーすると、絶望感から、結局は移住しても都会に戻ってくることになると思う。やはり、移住以前からの付き合いと、知識というものがないと難しいんじゃないか。。
そうして、移住する人が増えたり、村にお金を落とす人が増えてきて、はじめて、村に根付くひとがでてきて、そこから、孫が、田舎にやってきて。。。とかなって若い人たちも集まるようになるんだと思う。
なんか、最近の田舎の政策っていうのは、「老人過疎化をどうする」=>「若い人たちをよぼう」と一足飛びに考えるから、思考に無理がでて、結局身にならないんだと思う。
むしろ、都会の人が田舎の人に求める、「地元産業のノウハウ」や、「移住のための知識」というのを提供して、信頼関係を作っていく中で、過疎化問題っていうのは、解決していくんだと思う(ってなると、コンピューターなんて、どーでもいい話なんだけどね)
ま、でも、そんなことやるより、農業用ロボットを大学と一緒に研究するっていうほうが、大学生は呼べるか(^^;)