ワープロやドローイングソフトなどの編集ソフトを作る上での一般的な考え方を考える「一般的な編集ソフトの作り方」です。
ここでは、主に、
・メモリ上に、要素をもつ
・イベント発生時の動き
・画面の構成
ということで、前回までで、メモリ上にもつ要素の共通部分(共通要素)のサンプルと呼び出すところについて書きました。
今回は呼び出すところの説明・・・ではなく、「イベント発生時の動き」について説明します。
(前回の呼び出すところの説明は、この「イベント発生時の動き」の一部になっているので、そこで説明します)
■一般的なイベント
まず、「イベント発生時の動き」を見る前に、一般的に、編集ソフトでは、どんなイベントがあるか?をみてみます。
実は、編集ソフトというのは、同じようなイベントを処理します。
ツールバーを見ると、多くの編集ソフト(ワープロなど)は、以下のようなふうになっていることがおおいです。
左から
1.ファイル(ファイルに関するもの)
印刷
保存
読み込み
2.編集
カット(切り取り)
ペースト(貼り込み)
プロパティ(属性設定・変更)
3.表示
4.ツール
5.ヘルプ
また、エディタ系の場合は、編集のところに、検索、置換などがあります。
ツール、ヘルプの内容はまちまちです。また、エディタには書式というのもあるかもしれません。
これら、
印刷
保存
読み込み
カット(切り取り)
ペースト(貼り込み)
プロパティ(属性設定・変更)
と、メニューはないけど、操作上必要な
表示
要素の選択
(要素の)移動
は、たいていの編集ソフトにおいて、共通して持っている機能です。
次回から、これらの機能について説明していきます。
■位置づけ
でも、その前に、これらの位置づけをちょっと書いておきます。
画面(ビュー)
|
コントローラー(イベントがあがってくる)
|
モデル(上記イベント処理)
|
メモリ部分(今までやってきた要素)
編集ソフトは、その内容を画面に表示します。
そして、エディタなどで操作されると、そのウィンドウシステム独自のイベントがあがることになります。
そして、それらは、上記の
・印刷
・保存
・読み込み
・カット(切り取り)
・ペースト(貼り込み)
・プロパティ(属性設定・変更)
・表示
・要素の選択
・(要素の)移動
という機能を呼び出し、これらの機能が、いままでやってきた共通のメモリ部分を操作します。
ということで、上記機能はモデルになります。
前回の呼び出し部分で、読み書きがmodelというクラスにあったのは、そのためです。
あのクラスに上記の機能がかかれることになります。
ということで、次回から、これらの機能について説明します。
![](https://mokano.main.jp/card/analsysimg.cgi?imgfname=gokusho.jpg&ID=bun070610)