『セキュア・プログラミング講座(Webアプリケーション編)』第2弾:マッシュアップ(12/13)で、JQueryの脆弱性について言っていたというのは、
前に書いたけれど、これって、ウィルスより危険なんじゃないか?
■危険な理由その1:どんだけ、脆弱性があるかわからない
話にあったのは、JQueryの(障害番号?)9521という番号で修正されているものなんだそうだけど、これの問題点がわかりにくい。
ちなみに、
jQueryにおけるXSSを引き起こしやすい問題について
http://subtech.g.hatena.ne.jp/mala/20110624/1308881526
の「典型的なXSSの事例」が、この問題について書いているみたい。
さらに、これ以外に脆弱性があるのかどうかもわからない。
■危険な理由その2:全サイトが脆弱性対策できるわけではない
仮に、この問題で、攻撃手法がわかったとする。
で、このとき、現在は修正されているそうで、かつ、昔のバージョンも
修正されているそうだ。だから、CDNでJQueryをリンクしているところは、
問題ないかもしれない。
しかし、JQueryは、かならずしもCDNを使わない。
自分のローカルで、JQueryを持っている場合がある。
そうすると、このJQueryは、脆弱性対策されないままである。
→攻撃手法がわかったら、攻撃できてしまう。
その上、クラッカーさんに、脆弱性があることがばればれである。
(CDNか、ローカルにJQueryを置いているかどうかは、
ソースコードを見れば分かる。
ローカルにJQueryがある場合、そのソースコードを見れば、対策している
かどうかもわかる)
■危険な理由その3:これらを公開する機関がわからない
これらの脆弱性が今後も見つかった場合、
どこの機関がこれらの問題点を公開して、対策をたててくれるのか、
さっぱりわからない。
IPAなのだろうか・・・
セキュリティ会社?
というかんじで、ウィルスだと脆弱性が見つかれば、
シマンテックさんや、ノートンさんが何とかしてくれるが、
JQueryだと、だれも何もしてくれない・・・
これは、ウィルスより、危険じゃないだろうか?