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映画「ヤジと民主主義」、「風が吹くとき」見て来た。「ヤジは言葉の暴力で民主主義への冒涜だ」と考える人にはお勧めできません!

2024-10-23 07:12:14 | 映画あれこれ
阿佐ヶ谷Morcで10月19日、映画
「ヤジと民主主義」
「風が吹くとき」
を見て来た。
どっちも10人くらいの入りだったけど、
「ヤジと民主主義」は、年配(50歳以上)の人が多かった気が・・
「風が吹くとき」はカップルもいたし、もちょっと客層は若い。

(以下、ネタバレなので、内容を知りたくない人は見ないでください)



■「ヤジと民主主義」

 北海道で起きた高橋はるみ氏の応援演説に、安倍首相(当時)が応援演説に行った際、「安倍辞めろ」とかヤジを上げた2人の話(ドキュメンタリー)。製作はHBC(北海道放送)。ちなみに、映画では最高裁に行ったところまでしかやっていないが、この事件は最高裁まで言って判決が確定している。
感想としては、個人的には、面白かった。
とくに、ヤジを上げた一人の桃井さんの人生ストーリーの部分とか。
ただし、それは私が最低でお下品な人間で、道徳心のかけらも持っていないからだと言える。

ふつうの人は、道徳心を少しはもっている。
そういう人は、
「人の話をちゃんと聞くというのは、礼儀だ。
 民主主義は、自分の意見とは違っても、人の話を最後まで聞くという義務を果たしたうえで、自分の意見を聞いてもらえるという権利を持つ。
 だから、国会議員のように、自分の意見と違うからと、他人の意見にヤジを入れる人は、自分の意見に従わせようという言葉の暴力によって、他人を威圧していることであり、民主主義を冒とくしている」
っていう、矜持(きょうじ)を持っています
(矜持なので、法律でそう決まっているとかそういうわけでなくても、守るべきことと心得ています)

そういう道徳心を持った人は、初めからこの映画、わけわかりません。
警察官が止めるのも無理はない。
ヤジを飛ばしている2人は、法律さえ侵さなければ何をしてもいいのか?
っていうことで、この映画に全く同意できないで終わってしまうと思います。

特にこの映画は、プラカードを持っている人とヤジを飛ばす人を同一視していますが、そういう道徳心を持った人には「プラカードを持っている人は、遠くから出すなら演説の邪魔をしてないだろう。なぜ、プラカードでなく、ヤジ?」と全く映画を理解できなくなってしまいます。

なので、この映画、ヤジを飛ばしてもそれh度問題と思わない、政治家並みに道徳心の低い私のような人には面白いかもしれませんが(とはいえ、道徳心の全くない私にも、ちょっとついていけない所はあった)、普通の道徳心と矜持をもつ人には「何言ってんのこの人?」と思って激怒して終わると思います・・・ので、お勧めできません。

たぶんそういう人は、「こんな人間が出てくるなんて世も末だ、ヤジやプラカードは法律で規制すべき」と思うかもしれませんが、道徳心の全くない私ですら、この映画を見てそう思いました。途中、元警備をしていた人が、「ヤジを飛ばしている人にあんなに警察官が行ったら、警備が手薄になり危険になってしまう」て言ってましたけど、本当にそう思います。

 ヤジを言ってもいいのかもしれないけど、そういう人やプラカードを持つ人は演説者から何メーター離れることという規制があってもいいのでは?じゃないと危険だし、邪魔。と思いました。

 警備も、制服警察官が街宣車に拳銃が見える状態で「いつでも打てる」っていう状態で載っていることが必要なんじゃないかなあ~今の時代。って思いますね。「見せる警備」による威圧感は必要だと思う。



「風が吹くとき」
(ほぼ)アニメーションです。外国作品ですが、日本語吹き替え版です。
内容は、イギリスの村に核爆弾が落ちて、そのあと数日の物語。

 個人的な感想を言うと「第二次世界大戦の戦勝国の国の人って、こう考えるんだ~」と、自分とは全く違った世界観に大きな驚きがありました(ただ、その世界観を取り入れようとは1ミリも思いません。実際、この映画を最後まで見た人はそう思うと思います)。おすすめはしません。

 私たちは敗戦国ですから、戦争でどんどん人が死んでいく、国家によって殺されていく様を学習しています。そしてその時の放送が、政府に都合のいいように忖度、捏造されていることも学んでいます。

 よって、基本、国家やマスコミには不信感しかありません。
 そして国会中継に出てくる、民主主義を体現しているとは到底思えない政治家を見せつけられるにつれ、政治家というのが最低の低俗な人間であるということをいやというほど学ばされています。

 さらに今度の、石破氏による、首相になったとたんに選挙をするなど、手のひら返しの嘘を見せつけられるにつれ、本当に政治家は最低な人間で、不信感しかないと思っていると思います。

 だから、政府の言うことなんてだあれも信じないし、戦争なんて、まっぴらごめんのいやな思いでしかないですよね!

 ところが・・・

 戦勝国の人たちは違うみたいです。
 戦争はいい思いでしか残ってないし、
 国家に対して、信頼と尊敬と敬意をもって接してしまうわけです。
 そんな態度で、核戦争に臨んだら・・・
 ・・・どうなるか、想像つきますよね!
 想像通りの結果になります。
 科学や発展という名の宗教と、国家を信じることによって・・・

 とはいえ、映画の最後でも、この2人は幸せそうだから、
 この2人の人生としては、これでよかったのかも?とも思います
 (自分はこの2人の人生になるのはまっぴらごめんだけど)

 ただ救いはあって、この2人の息子は全く政府の言うことなんか、
 聞きはしません!そこに救いがあるというか、自然な感じがします。。




ということで、自分にとっては、まあまあだったけど、
他人にはお勧めでいない映画2本でした
(ちなみに自分のおすすめ作は、「サウンド・オブ・フリーダム」です)
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