遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

女郎花

2021-09-03 16:26:26 | 日記

令和3年9月3日(金)

女郎花 : おみなえし、粟花

秋の七草の一つで、オミナエシ科の多年草。

枝の先に小さな黄色の花を傘状に付け、粟飯に似ている事から

「粟花」とも呼ばれているが命名の妙から言えば「丈郎花」に

軍配が上がる。

秋の七種としての知名度の割には、山野に見つける事が少ない。

それだけに名前が広がるイメージや語感が大切にされる。

茎丈が高く、かすかな風にさゆらぐ風情は野趣に富む。

漢字で「女郎花」を歴史的仮名遣いで「をみなえし」と書くが

をみな(女)は若く美しい女性を言い、楚々とした美女のイメ

ージである。

切り花に用いられたり絵に描かれたりと、名脇役として秋を

出する。女郎花は宿根草なので、地上部分が枯れても株自体は

残り、数年間は花を採取できる。

「女郎花」(オミナエシ)は女性らしい印象に例えられ、近

縁種に「男郎花」(オトコエシ)が在り、オミナエシに比較し

一回り大きく丈夫な花で、その男性的な力強さと比べて女郎花

としたという説がある。

オトコエシ

男郎花(オトコエシ)

 

また他に、女飯(オミナメシ)は黄色の粟飯を女郎と呼び、

その黄色の飯を盛った、宿場の飯盛女の事を女郎と呼んだこと

からこの黄色の花を「女郎花」という説が在る。

東山植物園

 

公園等で、オミナエシの黄色い花を見かけない様になった、、、

白鳥庭園、徳川園などの手入れの行き届いた園庭に見かける。

白鳥庭園

 

以前はよく、公園や堤防沿い等でよく見かけたのだが、、、

 

今日の1句

小暗がり風戯へする女郎花   ヤギ爺

※戯へする:そばえする、風に揺られてゆらゆら動くこと。