令和3年9月4日(土)
秋 風 : 爽 籟、金 風
秋の風は古来西風とされてきたが、実際は地域に依って異なる。
然し秋風が日々冷気を加えていくことは間違いない。
身に沁みてそこはかとなく哀れをそそると、古人は言った。
秋は陰陽五行説では白色とされ、白く光った感覚に驚いて詠っ
た詩歌も少なくない。
また、陰陽五行の金に当たるとして「金風」ともいう。
初秋の頃、肌身に冷気を以って吹き過ぎるので古来からこの風
に心の淋しさを託して詠むことが多い。
晩秋には自然の姿も寂しくなり、風音も耳に残る。
秋を「飽き」にかけて、人生人事の心理的な解釈をすることも
ある。それらを含め秋風は何時の時代でも人の心をしみじみと
させる、俳句の大題である。
昨日突然、菅総理大臣が退陣する意向を固めた。
新型コロナウイルス対応、総裁選挙前に向けての対応等での
批判が噴出し、求心力を失い僅か一年での幕引きとなった。
前年、安倍総理が病気を理由に退陣し、、、急遽、前政権を
引継そのその責任を何もかも引き被り踏襲した、、、、。
その間に、新型コロナウイルスの感染は拡大するばかりで、
右往左往する中、政権を誰も支えてくれる事はなかった。
最も、担当する若手大臣等は奮闘されるが余裕がない、、。
前政権では、官房長官として安倍総理の様々な問題を全て
覆い隠し、その責任をひたすら庇い続けていた。
いざ、自分が政権を担うと、官房長官初めベテラン議員等は
誰一人支えてくれなかった。 まさに孤軍奮闘である。
確かに答弁は下手で、他からの聞く耳持たぬ面も多かったが。
コロナに関しては、力不足でも「不眠不休」ヤツレ、目が窪み
疲労が目に見える様になっても、対応される姿は痛々しい、、
今回の総裁選では、頼みにしていた、安倍陣営、麻生陣営から
の支援はなく突き放される。
むしろ若手議員や派閥を使い、様々な妨害工作が、、、、、、
安倍、麻生氏らは、様々な問題を隠すだけ隠し、コロナ禍で
ほとぼり冷めるや、最早、利用する価値がなくなり、必要なし
とされたのであろう、、。若手代表格の小泉進次郎を利用し、
引導を渡した、、(全容は判らぬが、そんなところか?)
小泉進次郎議員、大臣として資質はゼロでも役者(話術、演技)
は一流で、涙を流して相手を褒め殺した、、、、、。
今日の1句(俳人の名句)
うしろから秋風来たり草の中 渡辺 水巴