令和3年9月13日(月)
梨 : 有りの実
バラ科の落葉高木、葉は卵形でその葉とともに4月頃に桜に
似たやや大きな、白い五弁の花を付ける。
8月下旬から11月頃にかけて、直径10~18cmほどの
の果汁に富んだ大きな果実となる。
明治時代に、神奈川県の川崎市で長十郎、千葉県の松戸市で
二十世紀が発見された。赤梨の長十郎、青梨の二十世紀が主
な品種を占めていた。
太平洋戦争が終り昭和30年代になり、1959年に幸水が、
1965年に新水、1972年には豊水が誕生する。
甘みの強い幸水・新水・豊水が主流となっていった。
従来の地梨には皮に梨地の斑点が鮮明にあり、黄銅色で皮も
厚く硬い。二十世紀梨にも在来の特徴が僅かに残っていた。
品種改良が進み、皮は薄く、在来種より表面の斑点も薄くな
り、果肉は白く、水分も多く甘味、芳香も優れている。
梨は「有りの実」ともいわれる。「何こともなし」と縁起を
かついだ言い回しで用いれれている。
最近では、子供の顔程の大きな梨「愛宕」が生産され、年末
の贈答品などにも供される。
岡山県を中心に、大分県、鳥取県、愛知県、岐阜県等で生産
されている。
我が家では、今頃は岐阜の農家から「幸水」を調達するが、
11月末頃になると大きな「愛宕」が届く、、、、、、。
今日の1句
旧友の顔ほどの梨抱へ来る ヤギ爺