令和3年9月23日(木)
稲刈り : 田刈り
実った稲を刈り取る作業、9~10月頃がピークとなる。
古くは鎌を使っての手刈りがその殆どを占めていたのだが、
昭和の後期頃から機械化が進み、刈取りから脱穀、乾燥迄を
一貫して処理される様になった。
コンバインの出現により、刈取り・脱穀を一台で田圃を移動
しながら収穫、脱穀、選別、乾燥を同時に行ってしまう。
稲架掛けをして稲を干す作業は、今では稲藁を細かく切って
田に撒いてしまうので必要なくなった。
然しながら、米の味は稲架に干した物の方が旨いと言われる。
山間地や小さな田等ではコンバインが入らないため、手押し
の小型稲刈り機を使用しているので、未だ稲架掛けは必要の
ようで、よく目にする。
最近では植付けの時期を早くしたり、苗床にビニールを張り
温度を上げ苗の成長を早める工夫がなされ「早場米」が多く
なり、稲刈りの時期も年々早くなるようだ。
先日(9月21日)、天皇陛下が皇居の水田(240㎡)で、
稲刈りをされた。
長袖のシャツ、長ズボンに長靴を履かれて粳米20株を鎌で
手刈りされた。5月に自らが植えられた餅米「マンゲツモチ」
と粳米「ニホンマサリ」の粳米を腰を屈め鎌を手に刈られた。
収穫された米は皇居宮中三殿で行われる儀式に使用される。
最近多くの小学校等で「体験稲刈り授業」が行われる。
愛知県岡崎市内の小学校では、秋晴れの青空の下で農家の方
に鎌の使いかたを教わり、手作業での稲刈り体験を行った。
生徒60名が刈り取った米凡そ130kgは、後日飯盒炊飯
でカレーライスを作り味わうとの事。
全国の彼方此方からこういったニュースが多く流れる、何だか
とても嬉しくなる、、、、、。
今日の1句
稲を刈る少年の目のきらきらと ヤギ爺