令和3年9月11日(土)
冬 瓜 : とうが(ん)
ウリ科の蔓性一年草、アジア熱帯地方の原産
日本へは中国を通して古くに伝来した。
日本での栽培は平安時代の「本草和名」の中に「カモウリ」
としての記載がある。
春に種を蒔くが、冬に苗を植えて越冬し収穫する事もある。
夏に葉腋に糸瓜に似た黄色の大きな花を付ける。
果実は大形の球状または楕円形で、長さ30~40cmある。
果肉は極めて淡泊な味で、煮しめ、あんかけ、スープ、漬物
等にする。また、大根のように風呂吹きにて食べる。果肉は
大根より軟らかく、味が染みて美味しい。
果肉は、「ゆうがお」の代用でかんぴょうの材料にする事も
ある。(ゆうがおより果肉はやや固い)
栄養価は少ないが、ビタミンCやカリウムは比較的多い。
意外にも食物繊維は野菜の中では少ない様だ。
絮(わた)の部分は洗剤や化粧品に利用されている。また種
子は利尿作用があり、高血圧、むくみ解消に良いとされる。
和名の冬瓜の由来は、本来は夏季が旬の野菜だが、そのまま
風通しの良い日陰等で保存すれば冬まで日持ちすることから
「冬瓜」(とうが)の名が付いた。
地方に依り、「カモウリ」(賀茂、加茂)「カモリ」(富山)
「シブイ」(沖縄)等と呼ばれている。
日本の主な産地は、愛知県、茨木県、宮崎県などがある。
ご近所の方から、「とうがん」を半分お裾分けが在った。
それでも結構大きく、我々のように年寄り2人や独居では
とうがんは食べきれないようだ、、、、、、。
今日の1句
冬瓜を半分貰ひ手に余る ヤギ爺